【就活後の独り言】エンジニアを諦めた彼は今どうしてるだろうか
こんばんは、つじもとです。今回の記事は何の役にも立たないただの独り言です。僕の就職活動には、多くの出会いがありました。その中で印象に残ってる人のことを少し書こうと思います。すごくブログっぽい内容だと思います。
出会い
今回お話しする彼と出会ったきっかけは、3年生の時に参加したとある逆求人イベントです。イベント時は座席は全く違い、全然関わりはなかったのです。しかし、イベント後に10人近くで飲み会に行くことになりました。
全員分野はそれぞれですが、エンジニアでしたので色々な話をしたのを覚えています。今のインターン先でやっていることや今後どうしたいか、あの企業はああだ、こうだとか。
お話しする彼は実務の経験はなかったですが、終わらすのが面倒そうなプログラミング教材を一巡し、社交性や行動力を持った優秀な人物でした。大学で映像を撮ったりもしていたりとアグレッシブでもありました。その後、夏休みの間に海外にも留学したそうです。
すごいな〜
バイト先や家で夏休み中カタカタやってたインキャな僕とは大違いですね。
そんな優秀な彼ですが、このころから悩んでいたそうです。エンジニアとして進むかビジネスの道に進んでいくのかを。
再会
彼と次に出会ったのは、夏明けのイベントでした。このときは長時間話したわけではなかったです。留学を終えた後で、忙しそうにしているなという印象を受けました。このときに職種選択で悩んでいることを知りました。僕はエンジニアになると覚悟を決めていたので、アドバイスのようなことはできなかったですが、エンジニアの方では力になれるかもしれないと思ったので、
「なんか困ったら連絡してくれよな、お互い頑張ろう」
と言って、駅で分かれました。
まあこんなこと言って連絡来てもどこまで力になれたかも分からないですし、連絡来ることもなかったんですけどね。
3回目
最後に出会ったのは、3年の11月ごろのイベントでした。このとき、僕はある企業の冬インターンの選考で、技術面接まで進んでいました。実力がないなりに自分の進歩を感じていました。
イベント会場で彼に会った時に話をすると、彼に聞かれたことがあります。
「あの企業のインターン選考どうなってる?」
僕は、
「コーディングテスト突破して次に技術面接やわ」
と答えました。
「そうか...、すごいな。おれあかんかったわ」
「おれ、エンジニアは諦めることにしたんよ」
と彼は言いました。
僕らが受けた企業は、彼が以前から興味を持っていた教育とITを事業にもつ大企業でした。アクティブで、向上心が強く、優秀な人物が多い印象のある企業です。
興味のある企業のコーディングテストすら突破できない自身の実力に嫌気が差してしまったんでしょうか...。
イベント終了後も彼とは会話したのですが、あまり覚えていません。少し自分の中で思うことがあったんですかね...
あれから
あれから半年以上が経ってしまいました。連絡は今は取っていないです。近況は気になりますが、なんとなく聞きづらいところがあります。僕はエンジニアとして内定をいただいたので、自分から聞くのが憚られるのですかね...。しかし、
きっと彼は僕よりもすごい企業に内定を得ているか、起業するなり、自身の道を進んでいるでしょう。
そうであってほしいです。
まとめ
就職活動では様々な出会いがあります。今の時期は直接会うことはできないですが、オンラインで出会うことはあるでしょう。SNSでの出会いもあるでしょうし。
その出会いを大切にしてほしいですし、是非生かしていただきたいです。
また他に出会った人のことも書こうと思います。もう少ししたら連絡しようかな...。それでは。
【今後はどうなる?】2年生で合同説明会に参加した男の話
こんばんは、つじもとです。新型コロナウイルスの影響により、「もはやなくてもいいんじゃね?」と言われ始めている合同説明会に参加した際の内容や印象をお話ししたいと思います。
合同説明会とは
合同説明会という言葉はよく聞くけど、どういうものなのかよく分からない人のために、簡単に説明します。
企業や大学などが主催し、複数の企業が一会場に集まって合同で説明会を行うイベントになります。
開催規模は場合によりますが、リクナビなどが主催するものは、インテックス大阪や東京ビックサイトのような大型の展示場で行われます。
参加企業の業種は様々で、参加企業数も100を超えているものもありました。
写真などで詳しく様子を知りたい人は、以下のリンクを参照してください。
従来の合同説明会
しかし、先ほど挙げたような大規模な合同説明会は、現在(2020/9/3)では実施することができなくなっています。また、そんな今だからこそ合同説明会の形やあり方も変わってきています。そのため、従来型の合同説明会の様子になります。
参加した合同説明会の時期・規模
僕が参加した20卒向けの合同説明会の開催時期は7月上旬でした。規模は先ほども挙げたような100社以上の企業が参加する合同説明会でした。リクナビが開催しているものでしたからね。それにしても会場に着くと複雑な気分になりましたね。1ヶ月後にライブで行くはずの場所にスーツで参加しているんですから。
入場
参加するためには、事前にリクナビのサイト・アプリから登録する必要がありました。このとき、理系・文系の登録もあったと思います。これが何のことか分からなかったのですが、会場の入り口でその意味を知ります。理系と文系で会場に入る前の列が違いました。
理系に対して文系の列の圧倒的長さ...
理系は業種が専攻で絞られていたり、研究室からの推薦などで選考ルートが多様だったりするから、合同説明会の参加率が低いのかもしれませんね。
スマホを用いての参加確認
企業のブースで説明回を受けると、企業の担当者からリクナビが用意したと思われるカードを渡されます。そのカードにある番号で説明会を受けた企業を検索し、チェックを入れるというのをリクナビのサイト・アプリから行いました。
こうすることにより、合同説明会に参加した企業は「お気に入り」に追加され、後日連絡が届いたりしました。また、当日説明会受けた企業数に応じて、リクナビからプレゼントがもらえるという企画があったので、その企業数を確認するための仕組みとなっていました。
全体の雰囲気
これは個人の意見ですので、あくまで参考にまで。まだ6月で対象が3年生向けのものなので、暗い雰囲気な学生はいませんでしたね。何より、
まだ売り手市場でしたからね...
21卒の合同説明会は市場業界や企業の関係上、参加しなかったので様子が分からないですね。ただ、夏の合同説明会(2019年6~8月ごろ)はおそらく20卒のものと同様、暗い雰囲気や緊張感があるような雰囲気ではなかったと思います。
企業側は自社のアピールのために必死でしたね。通りかかるたびに、声かけられるということも何度もありました。志望業界以外のは断らせていただきました。
しかし、あまりの押しに負けてブースで説明を聞いた挙句、1dayインターンに二つ返事で参加を回答してしまうこともありました。それについては、以下の記事を読んでください。
合同説明会のメリット・デメリット
メリットやデメリットは散々言われていると思いますが、改めて挙げておこうと思います。
メリット
参加するメリットは以下の通りです。
- 数多くの企業を回れる
- 数多くの企業が参加している
- 参加者が多い
- 聞きにくいことも質問しやすい
「聞きにくいことを質問しやすい」を少し説明します。企業説明会の場合、自身の情報が企業側にあるため、質問内容や態度などが後の不利材料になる危険性があります。しかし、合同説明会の場合、企業側に参加学生の情報はないです。また、参加者が多いので、個人を特定されるリスクが少ないです。そのため、普段であれば「聞きにくいことも質問しやすい」となります。しかし、当然ですが、社会人と接するので、マナーや礼儀は守ってください。
デメリット
参加するデメリットは以下の通りです。
- 詳しい情報が得られない
- めちゃくちゃ疲れる
- 目的を決めておかないと何をしていいか分からない
企業の説明会と比べて、合同説明会の説明はかなり短くなっているので、詳しいところまで情報が得られないことがあります。また、合同説明会は多くの企業が参加していますが、目的を持たずに行くと、何をしていいか分からなくなります。事前に知りたい業界やそのブースの位置は把握しておきましょう。
誰が参加すべき
合同説明会については、
「合同説明会って行く意味あるの?」
という意見があります。これについてですが、持論を申し上げると、
「志望業界や職種が決まってるやつは行かなくてもいい」
「就活何もしてないやつや志望業界が決まってないやつは行け」
となります。すでに方向性が決まっているのなら、さらに企業を比較するなり、別の対策を進めるなりする方がいいと思います。しかし、自身の方向性が決まっていないのなら、あれこれ余計なことを考えずに行きましょう。何が自分のきっかけになるかなんて分かりませんから、ごちゃごちゃ言う前に行きましょう。
合同説明会離れの根拠
冒頭でも触れた合同説明会離れですが、今回のことで多くの企業がWebセミナーという形で企業説明会を開催しました。思いの外、学生側・企業側ともにうまくいったように感じているため、合同説明会の必要性がないんじゃないかと考えられています。
企業のWebセミナーの満足度については、マイナビの公開情報の中に以下のグラフがありました。
また、学生側のWebセミナーの活用状況は以下のようになります。
このように、Webセミナーによる企業側の満足度、学生側の活用状況などを見ると、合同説明会がなくても対応できているというのが現状と言えそうです。
また、学生との接点が作りにくくなったということから、逆求人型の就活サイト・サービスがコロナ以前よりも使用されるようになっています。新たな就職活動の形が出来上がっているのかもしれないですね。
終わりに
各就活サイトを見ると、小規模であったりはしますが、対面での合同説明会が行われるようになっているようです。もし参加することがあるのなら、参考になれば幸いです。
現在(2020年9月)の就職活動はコロナ以前からあったものがさらに表面化しているように思います。ぜひ、その流れに対応していってほしいと思います。そのうち、逆求人イベントに参加した際の話も記事にできればと思います。それでは。
【就活失敗談】自己紹介で周囲の空気を3度変えた男の話
こんばんは、つじもとです。今回は、とある企業の1dayインターンに2年生で参加した際の失敗談をお話ししようと思います。若さって怖いですね...。
今回の舞台
今回の舞台ですが、とある中小企業での1dayインターンになります。業種はSES(システムエンジニアリングサービス)になります。どんな業種かというとこういったものとなります。
SES契約では、システムエンジニアの能力を契約の対象とし、客先のオフィスにエンジニアを派遣して(常駐)、技術的なサービスを提供します。 派遣契約との違いは、指揮命令権の所在です。 顧客からの指示で動く派遣契約とは異なり、SES契約における指揮命令権は雇用企業にあります。 このため、SES契約でありながら、実態として顧客の指示で動いていた場合、違法な偽装請負とみなされます。
過去の自分に対してこう思いますね。
行動力はあるけど、もうちょっと企業は選べよな...
3年生から就活を始めていたら、間に合っていなかったかもしれませんね...。少なくとも僕の性格・信念上、SESはあってないです。どう考えても、今考えていることを実現できないです。
参加経緯
大した経緯はなく、合同説明会に参加した際に呼び止められ、説明会に参加し、「インターンをやるから参加してくれ」と言われたので参加しました。企業側も大学が大学だけに逃したくなかったんでしょうね。
僕はもうちょっと考えろよな!
時間は有限ですので、皆さんはこんなことしないようにしましょう。こんなアホムーブをできるのは早く就活を始めた人だけです。
インターン当日
そんなこんなでインターン当日を迎えました。待遇は昼飯提供ぐらいでした。こういうのは企業規模が出てしまうので、仕方ないですね。
そして開始時刻となり、簡単な当日の流れが伝えられました。その後、インターン参加者の人数も少ないことから、全体に向けての自己紹介が行われました。自己紹介する内容は以下の項目でした。
- 名前
- 大学
- 学年
- 自身を色で例えると何かとその理由
そして僕の順番は一番最後でした。大トリですね。
周囲の空気を三度変えた男の誕生
ここからが問題のシーンです。
まず、大学名で軽いざわめきが起きます。先ほども少し触れましたが、僕の在籍する大学は企業によっては喉から手が出るほどです。その企業を受ける学生からすれば、レベチ(レベル違い)の大学となります。
そして、学年でさらにざわめきが起きます。2年生での参加ですからね。もはや殴り込みです。
そして最後に自身を表す色とその理由ですが...、これが一番の問題です。実際にこんな感じで言いました。
「僕自身を表す色は黒です。周りに流されず、自らの信念に従い、あらゆるものを吸収し取り込み、確固たる自己を持ち、自身の道を歩んでいるからです!!!」
...痛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!
ハン○ーグ師匠もびっくりの痛さです。 周囲が凍り付きましたね。社員さんも思わず苦笑い。
こうして、3度空気を変えた男の自己紹介が終わりました。内心ドン引きでしょうね。今なら分かります。
結末
結局、この後インターンで業務理解を深め、3年生には早期選考の連絡をし、終了となりました。そのときはなんとも思ってなかったのですが、あれから様々な経験を積むと、あのときの発言のヤバさに気付きました。もしかしたら、あのタイミングで落選してたのかもしれませんね(笑)。
3種の神器ならぬ、5種の重要要素
以下の記事でもお伝えしましたが、企業が特に重視している点は以下の5点です。
- コミュニケーション能力
- 主体性
- チャレンジ精神
- 協調性
- 誠実性
ここ20年ほど変わっていないので、しばらくはこのままだと考えています。先ほどの発言は、主体性はよく表れていると思いますが、協調性がお留守ですね。また、あの発言をするようでは、コミュニケーション能力があるとは言えないですね...。
大学生活の中で、この5点のことを意識し、その経験を新卒採用の場でアピールできるようにしてください。仕事は1人でするもんじゃありません。
Going My Way
もいいですが、自身の考えに固執するのもよくないですから。それでは。
satoru-tsujimoto.hatenablog.com
参照先URL
SESの説明について、以下のサイトから引用させていただきました。参考にどうぞ。 www.elite-network.co.jp
【歴史は繰り返すのか?】よからぬ兆候を読み取ったので、リーマンショック時の就職活動の実態を調査しました
こんばんは、つじもとです。今回は注意喚起に近い部分があります。自身のキャリア形成のための役に立っていれば幸いです。大学生の方は絶対にちゃんと読んでください。損はしないはずです。ちなみに、一応前回の記事の続きです。前回を見ていない人は以下のリンクからお願いします。
satoru-tsujimoto.hatenablog.com
出典
今回も、リクルートワークス研究所で公開されている大卒求人倍率調査(2021年卒)を使用します。
従業員規模別求人倍率
前回の記事で紹介した大学求人倍率の他に、従業員規模別求人倍率もありました。
このグラフで見ていただきたいのは、青色の「従業員規模の300人未満の企業」の求人倍率の推移です。求人倍率が下がっているということは、より競争が激しくなっているということです。この背景は大きく二つあります。
- ベンチャー企業などが人気となっている、働き方や考え方に変化が出ている
- 不況で大手は入れないと考えた人が中小企業へと流れ込む
前者の理由による中小企業の人気は良い傾向であると言えます。いわゆる「大企業信仰・大手病」がなくなり、自身のキャリアを考えた結果であるなら喜ばしいことです。
しかし、後者の理由であるのなら僕は不安を覚えます。
その理由について説明したいと思います。
従業員規模別が1000人未満か以上で分類された求人倍率
ここで、従業員規模が1000人未満と以上の企業の2つに分類した求人倍率の推移をお見せします。
まずは、赤丸のところを見ていただきたいです。これは、バブル崩壊後とリーマンショック後の「従業員規模が1000人未満」企業の求人倍率の推移ですが、不況前に比べて大幅に下落しています。一方、「従業員規模が1000人以上」企業の求人倍率の推移は大きく変化していません。
また、青色で囲まれた部分を見てみましょう。2021卒の従業員規模別の求人倍率になります。
従業員規模1000人以上の企業の求人倍率、去年度より上がってますね!?
なんなら過去最高水準とも言えますね。反対に、従業員規模1000人未満の企業の求人倍率は、過去の不況と同水準にまで下がっています。
このように、景気に大きな変化があると「中小企業信仰」が始まってしまう傾向にあります。 (中小企業の定義は業種より異なり、一見中小企業でも定義上は中小企業でないことも多くあります。しかし、それを確認しない学生も多く、イメージで企業が語られることがあるとのことで、カッコで括っています。)
「中小企業信仰」
ここからは聞いた話で恐縮ですが、そういった事態になると、新卒採用は「買い手市場」へと変化してしまいます。そのため、普段は優秀な学生を取ることができない企業が採用活動を積極化させます。メディアも積極的にそれを煽るそうです。
ちなみにこんなものを見つけました。発売が2011年7月...。タイミングが良すぎるようにも思いますね。
そのため、自分で考えたりしたわけでもなく、周りに踊らされた結果、大手には入れないだろうと勝手に判断し、中小企業ばかり受けるそうです。しかし、「中小企業信仰」が始まると元々中小企業一社あたりの採用人数が多くないため、
結果的に倍率は大手と同様かそれ以上になるそうです。
その結果、自ら大手企業へのエントリーを放棄し、中小企業中心の就職活動も失敗した結果、満足のいく就職ができないという問題が発生します。
日本において、新卒カードは禁止級の反則カードです。今でこそ、第二新卒枠などもありますが、多くの企業が行なっているわけでありません。また、日本はレールを外れたものに厳しいです。だからこそ、この「中小企業信仰」が起こっていないか危惧しているのです。
求人数の減少以上と希望者の増加
しかし、これを見ただけだとこう反論する人もいるでしょう。
「中小企業は体力がないから、不況になると求人数が下がるんじゃないか」
と。はい、それ自体はあっています。その結果、求人倍率が下がるのだろうと考えますよね。
しかし、希望者も増加します。
ここで、具体的な数値を見てみましょう。同じデータ内にある従業員規模別求人総数と民間企業就職希望者数の推移の300人未満企業のデータです。
赤枠はリーマンショック・東日本大震災による不況時のデータです。中小企業の求人数は減少傾向ですが、希望者数は増加傾向にあります。
そして、青枠は2020年卒と2021年卒の求人数と希望者数の推移です。求人数が6万以上減って、希望者数が6万以上増えていますね。
...えっ、こんなに?
求人倍率の計算は 求人数/希望者数 ですので、分子である求人数が減り、分母である希望者数が増えるため、求人倍率は大幅に下がるということになります。
このように、もうすでに不況時に起こる「中小企業信仰」が始まってしまっているのではないかと危惧しています。
「大手安定志向」と「中小企業信仰」
2010年当時の報道でこんなものを見つけました。
ここでは「学生の安定志向が高まった」とありますね。つまりは、
「大手安定志向」
ということです。さっきと話が違うじゃないかって思われる方もいると思います。
ここで、同じくリクルートワークス研究所が調べた2009年卒〜2012年卒の従業員規模別求人総数と民間企業就職希望者数の推移(赤枠の箇所)を見てみましょう。
2009年から2010年の推移を見ると、確かに「大手安定志向」は存在していました。問題はその後です。2010年から2011年、2012年にかけて従業員規模1000人未満の企業の志望者数が増加していることが見て取れます。つまり、
「大手安定志向」の先に「中小企業信仰」があるのです。
先ほどの証言のように、メディアなどに踊らされたり、先輩方の就活成績に焦りを感じたためか、多くの学生が「中小企業信仰」に陥ってしまったと考えられます。
そもそも気になる点もある
しかし、2020年の調査結果には気になる点が一つあります。それは、企業の調査結果は2020年6月の再調査したときのものになっているが、学生の回答は2020年3月中旬のものとなっている点です。
3月中旬となると、新型コロナウイルスが日本では感染を広げ、入国・出国が大きく制限され、日経平均株価も一時急落した時期になります。
世間的に大きな不安に見舞われたタイミングではありますが、まだ就職活動も広報解禁がされたばかりです。(まあ基本的に動き始めてる人が多いと思いますが...)2〜3週間で多くの人が「中小企業信仰」へと走ってしまうことがあるのでしょうか?
自身のキャリアを考えた上で中小企業志望である可能性も大いにあります。
そのため、来年の調査結果が出ないと一概には言い切れないと考えています。
自身のキャリアは自分自身で
今回のデータで、景気とそのときの学生の動きが分かったと思います。リーマンショック時の就職活動について複数人の方に話を聞いたことがあるのですが、
ちゃんとやることをやっていた人は希望の企業・業種に就職していました。
大手企業にとっては、不況時は採用枠の減少こそありますが、採用活動を行わないということではありません。(一部例外はあります)
昨今の状況で自身のキャリアに不安を感じていたり、周りの動きが気になるという方に勝手ながらアドバイスです。
不安があるなら調べ尽くしましょう。確かな情報源を持ちましょう。
周りの動きは無視しましょう。
海千山千の猛者(社会人)たちがそれぞれの目的のために動いています。そして、あなたの将来のことなんてそんなに関心はないです。(偏見)
自分の人生は自分で決めるものです。
だからこそ、あなた自身で正確な情報源を確保し、考え、周りに流されずに行動していってください。自分自身の望むキャリアを歩んでいけることを願っています。
【22卒・23卒向け】リクルートの公開データもすごいことになってる!!
こんばんは、つじもとです。公開情報を読んでいたところ、今度はリクルートのデータを見つけました。そこで見たデータが興味深かったので、まとめようと思います。
出典
今回は、リクルートワークス研究所で公開されている大卒求人倍率調査(2021年卒)を使用します。(URLは諸事情により最後に)
えっ、よくマイナビのデータ使ってたじゃないですかって?
違います。企業の公開データの場合、自社のサービスを使ってる企業・学生を対象としてアンケートを取るので、答えている企業や学生の分類の割合が異なってきます。また、アンケート項目も異なるため、知りたい情報が必ずしもよく見ている情報媒体に記載されていない場合もあります。そのため、今回はリクルートのデータを使っています。
大卒求人倍率
一番最初に出てくる情報が大学新卒求人倍率です。21卒の就職活動をしていた僕としては、気になる項目ではありました。
求人倍率とは
ここで簡単に求人倍率についてですが、求人者1人に対して何件の求人があるかを示す指標になっています。そのため、この数値が大きいほど「就職しやすい」傾向にあることが言えます。(この「就職しやすい」ですが、あくまで全体の傾向としてですので、個人について言及しているものではありません。)
公開データ
やはりバブル崩壊後の停滞やリーマンショック時に比べて、求人倍率は低下したものの、低水準まではいかなかったですね。内定率もそれほど大きく下がっていなかったので、求人倍率も同様にひどい水準までは下がっていなかったようですね。
今後の大卒求人倍率の推移についてですが、現時点(2020/8/30)では21卒の求人倍率と横ばい程度になるのかなと予想しています。
理由として、マイナビが行なった調査にあった「22卒の採用予定計画」によると、6割以上の企業が新卒採用の人数を前年以上にすると回答していたためです。まだ3割以上の企業が決めていないと回答していますし、先日あった首相辞任とその後継次第になってしまうので、どうしても予想となりますが、大きく下がることはないと思っています。(ソースは以下の記事にあります)
satoru-tsujimoto.hatenablog.com
ちなみに、リーマンショック時の有効求人倍率は、0.45倍のようです。2020年6月に公開された倍率が1.11倍なので、その半分以下の水準です。あくまで新卒だけでなく、求職者全体における倍率なので下がるのは当然と言えます。しかし、
すごい水準ですね...。
ちなみに
5月に大卒の求人倍率を予想している記事を見つけました。
ここでは、新型コロナウイルスの影響により、21卒の新卒求人倍率は0.81倍まで下がると算出してました。
・・・0.81倍?
悪気はないと思いますが、あまりにも就活生の恐怖心を煽るような数値を出してますね。結局1.53倍で約2倍も違ってましたね。
結局、
未来の予想なんてしてても仕方ないってことですね。
今できることをしましょう。
自身の予想に触れている記事もありました。歴史に学ぶとまだまだ影響が続くということでしょうか。ただ株価の変動が以前の不況と違うので、一概に当てはまるかは分からないですね。 www.riasec.co.jp
他の部分は次の記事で
今回はここまでにしたいと思います。というのも、公開データには個人的にかなり気になることがありました。
見ている方の中に就活中・就活前の大学生の方がいたら、今後のキャリアを考える上で
絶対に見ていただきたいです。
僕の失敗談より役に立ちます! (おい)
しかし、いわゆる「就職氷河期」に遭遇された方にとってはどう感じるのか分からない内容となっています。そのため、記事を分ける形にしています。もし興味があれば見ていただきたいです。
satoru-tsujimoto.hatenablog.com
出典URL
データをパッと見ただけでは何が気になるとか、どこのことを話したいのか分からないと思いますが、先に見られるのも嫌なので今回は後ろに置いてます。
【就活失敗談】「才能なし」の烙印を押された男の話
こんばんは、つじもとです。今回は、面接後のフィードバックで「才能なし」の烙印を押された話をしようと思います。
いつもの始まり
今回の話もいつも通りpaizaでの選考によるものです。ちなみに、1回のみでなく、複数回に渡って起きました。(前提として、paizaはプログラマー・エンジニア向けの新卒就活・転職サービスになります。筆者の希望職種は技術職(情報系)です。)
フィードバックの方法
paizaでは、カジュアル面談及び面接後に、合否の有無に関わらず、フィードバックが届きます。何十回と面談・面接に使用しているので、企業側のフィードバックフォームがなんとなく分かるのですが、おそらくチェックボックス型のものと入力型のものの2つとなっています。 チェックボックスっていうのはこういうものになります。どこかで見たことはあると思います。
いい 普通 悪い
このチェックボックスの項目は、合否によって内容が変わり、複数個選べる形式とおそらくなっています。フィードバック内容は基本的に何パターンかに決まっていましたし、文章も同じでしたので、おそらくそうだと思います。
フィードバック内容
フィードバックの形式は以上のようになっており、合否に関わらずフィードバックが送られてきます。通常選考での面談・面接ではこういったものは受け取れないので、フィードバックを受け取れるのはいい点ですね。今後に生かすことができますし。
とある企業との技術面接
インターン選考に落ち続けながらも果敢に選考を受けていたころ、書類選考を突破し、技術面接を受ける機会がありました。相手はその企業のエンジニアです。やはり、技術的な質問や現在やっていることの技術面での疑問を投げかけてきます。また、学習環境や習慣、使用ツールなども色々聞かれました。
僕は自分なりにやっていることは伝えたつもりでした。面接後も「それなりにうまくいったんじゃないか」と考えていました。
そして、数日後に帰ってきた結果とそのフィードバック内容にを戦慄しました。
「エンジニアとしてのポテンシャルが感じられない」
初めてこの文面を見たときは衝撃的でしたね...。それなりの返答ができていたこともあり、いったいどこにポテンシャルを感じない要素があったのか、分からなかったですね。ただ突きつけられた現実に呆然としました...。
確かになりたいだけでずっと続けられる職種ではありません。競合相手は世界中にいますし、常に新たな技術を吸収していかなければなりません。無能に務まる職業ではないということですね。
また、paizaの求人企業はベンチャー企業が多めのため、教育環境が整っていない、教育に割く時間や人員リソースがないなどの理由により、即戦力や早期成熟を求める傾向にあります。だからこそ、「ポテンシャル」をより一層重視しているのだと考えられます。
進むか戻るか
元々バイト先で開発なども行なってましたし、エンジニア志望として自分なりに勉強はしていました。そして、自分に適性があるわけではないというのは、なんとなく分かっていました。それでも、やはり文字で突きつけられるのは辛かったですね...。
そして、一度は違う業界にESを出してみたりもしました。(この詳しい内容は以下の記事で)
satoru-tsujimoto.hatenablog.com
一度は逃げました。けど結局、
諦めきれなかったですね。
そして、最終的にエンジニアとしての就職活動を再開し、迷走を経て現在に至ります。ちなみに、あれから何回か「ポテンシャルを感じない」というフィードバックはいただきましたが、そんなもん知るかと一蹴してました。
その先に進む覚悟はあるか
3年生になり、就職活動が始まりだすとこういった人たちが増えてきます。
「今まで何もしてこなかったけど、エンジニアになりたい!!」
もうすでにTwitterなどでも見受けられます。(あとProgateやってますとか)「勝手にすれば?」が正直なところですが、少しだけ忠告をしておこうと思います。
すでにその道で開発経験を積んでいる学生は多くいます。高校、早い人は中学の頃からコードを書いてます。また、常に新たな技術の吸収も求められますし、言語の流行り廃りもあります。そして、自らの能力を突きつけられることもあります。同じ作業でも作業時間が圧倒的に違うなんてよくあることです。
能力の差を見せつけられ、自分のしていることが楽しいと感じなくなったとき、それでもエンジニアとしてやっていけますか?
「楽に稼げそう」
「なんかキラキラしてる」
「流行りだし」
こんなことを考えているのなら、おすすめはしません。幸せになんてなれません。リスクもある、簡単な道じゃないと分かっていても、エンジニアとしてその先に進むという人はそのまま進んでいってください。どこかでエンジニアとして出会うことがあれば喜ばしいことです。
おまけ
ちょうど去年ごろの話なので、なんだか感慨深いです。色々悩みましたし。まさか第一志望の技術職として内定をいただけるとは思っていませんでした。今回の話は、今指導している人にもこういう人がいますし、Twitterでも見かけてしまうので、つい感情的になっていたのかもしれないですね。それでも、一時の流行りや感情に流されずに、進路を決めて欲しいと思います。
あと、エンジニアという言葉で思うことがあったので記事にしてます。こちらも良ければ読んでください。それでは。
【就活後の独り言】エンジニアってなんなんだろう?
こんばんは、つじもとです。今回は有益な話じゃないと思います。やっと結果が出たからこそ言える、個人的に思う話です。
駆け出しエンジニアと繋がりたい
Twitterをやってるとどこかで見かけたことがあるでしょう。
「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」
いやというほど流れてきます。最近はプログラミングスクールも流行ってますし、無料である程度まで学べるサービスも増えていますからね。大体そういうものの広告は、
「未経験からエンジニアに」
「手に職ついた」
情報系の動画を見ることが多いせいか、よく出てきます。
また、Twitterからはこんなのも流れてきました。
3年前からの主張ですが 私は文系学部に対する補助金をすべて廃止し 文系職種を全企業が高卒から採用できるようにすべきだと考えます 文系が日本をダメにしました 理系は世界に誇る人材です
— Utsuさん (@3utsu) 2020年8月31日
ただの駆け出しプログラマーをエンジニアと表現しはじめたのは論外です
前半内容は全く興味なんてないです。文系がどうとか理系がどうとか気にしたこともないです。ただ、
「ただの駆け出しプログラマーをエンジニアと表現しはじめたのは論外です」
この一文に思うことがあったので、こんなのを書いてます。
基本情報技術者試験の合格率
ITエンジニアの登竜門の一つに、基本情報技術者試験が挙げられます。プログラムを読むことはもちろん、ネットワークやOSに関する基礎知識、データベースについてなど、情報分野において広い範囲を押さえている国家試験になります。最近は、クラウド関連の問題も出ていたので、時代に対応しつつあるなと思った印象があります。
そんな国家試験ですが、合格率はこうなってます。(令和元年)
25.7%...
例年これぐらいの割合なので、4人受けたら1人受かるぐらいの難易度で作られてますね。
学部で専門分野として勉強している側からすると、
「あれでこんなに落ちるんだ」
というのが正直な感想です。まあ、むしろこっち側が落ちるわけにはいかないんですけどね...。
言い換えるならば、大学生でも分かることを分かってないのに、エンジニアとして仕事をしてる・しようとしているということにもなります。
業務独占資格でもないので、別に合格してなくてもその仕事はできてしまいますからね。
プログラミングスクールのメンター
知り合いの人たちの話ですし、どこまで参考になるかは分かりませんが、一例程度に聞いていてください。
ある知り合いはプログラミングスクールのメンターをやっています。Youtubeで広告も出してるようなところです。
カリキュラム
カリキュラムの流れはこんな感じです。
これを3ヶ月で行うそうです。まさに、未経験からエンジニア転職ですね。正直気になる点はいくつもありますが、ここでは抑えておきます。
メンター
当然これらを教えたり、支援するためにメンター(指導者)が必要となります。このメンターですが、ちゃんとしたエンジニアがつくところもあれば、そうでない場合もあります。
知り合いのところの場合、授業のようなものは知り合いなどのインターン生(?)がスクール側から渡されたカリキュラムをもとに行うそうです。しかし、インターン生の質もそれぞれで、
- 文系学部の未経験
- 情報学部の未経験
- 企業での開発経験あり
などなどとなってます。(裏取りしました...)
もはや闇鍋ですね...。
それとは別に、エンジニア経験者がメンターとしてつけば良いのですが...。
未経験が未経験を生み出している?
あくまで一例ですし、プログラミングスクールにもよるところはあります。しかし、ただコードを書いているだけで、情報分野における基礎的なことすら身に付けず、どんなにバグが内包されていようと動くコード・システムを作って、
「俺はエンジニアだ!」
というのは、なんだか滑稽に思えます。それなら、今の僕はスーパーエンジニアでしょうか? そんなわけないです。知らないことなんていくらでもありますし、常に新しい技術や言語が出てくる業界ですので。
歴史は繰り返す?
僕が生まれてもいないバブルのころの時代は、「会社に囚われない自由な生き方」として非正規雇用が流行っていたそうです。
不況になれば簡単に切られる雇用形態なのに、どうして選んだのだろうかと思います。
僕は似たようなことはエンジニアにも起こると思っています。コードクローンの検出や簡単なコードの自動生成、自分で学習し未発見のバグを発見するツールの開発など、あらゆるものが自動化しています。コードを書いてるだけじゃ、その先はないと思います。
そのとき、今度は何が流行るんでしょうね。
終わりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。今回の話は面白い話でもなければ、なんのためにもならない話です。今後はこういったことを書くことはほとんどないと思います。
誤解して欲しくないのですが、エンジニアを目指すことを止めるつもりはありません。僕自身もそれになることで叶えたいことがあったわけですから。ただ、いびつなりに足掻き、もがき、苦しんで今の結果に至るので、冒頭のような甘い言葉は改めて信用できないところがあります。
エンジニア
プログラミングを始めることが容易になり、ブランディング化されていった言葉。日本以外の国においては「エンジニア」の称号には、工学士の学位が必要とされるなど明確な制限がある場合が多いようです。
技術が基準未満でも、職種が違っても名乗れてしまうこの言葉になんの価値があるんでしょうね。
【更新はいつ?】経団連のアンケートが色々ぶっちゃけてる件
こんばんは、つじもとです。今回は、経団連所属企業に対して1〜2年に一度行われるアンケート結果についてお話しようと思います。
経団連とは
以前の記事にも出てきましたが、改めて経団連とは何かについて説明させていただきます。
まず、経団連とは
「一般社会法人 日本経済団体連合会」
のことを指します。なんだか強そうですが、なんのことかよく分からないですね...。
さらに詳しい説明を公式サイトから引用すると、
経団連は、日本の代表的な企業1,444社、製造業やサービス業等の主要な業種別全国団体109団体、地方別経済団体47団体などから構成されています(2020年4月1日現在)。 その使命は、総合経済団体として、企業と企業を支える個人や地域の活力を引き出し、日本経済の自律的な発展と国民生活の向上に寄与することにあります。
となっています。つまり、「経済において直面する課題に対して、主導的な立場を取る」という団体のようです。
所属企業
所属企業を全て挙げることはできないので、ここから企業一覧を見れるようにしてます。一度は見聞きした企業や外資系企業の日本法人などが所属しています。
新卒採用に関するアンケート調査結果
先ほどの説明から、経団連には大手主要企業が多く所属していることが明らかだったと思います。そんな経団連も一定期間内に調査結果などを公表しています。その中には、
「新卒採用に関するアンケート調査結果」
というものがありました。これは参考になりそうですね!
では、現時点(2020/8/31)で最新版である「2018年度新卒採用に関するアンケート調査結果」を見ていこうと思います。
選考にあたって特に重視する点
選考で企業がどこを見ているかについて、別媒体でのアンケートを参考にしたこともありますが、こちらでも取り扱っていました。
satoru-tsujimoto.hatenablog.com
たびたび
「就活で資格は評価されるぞ!」
なんていう人がいます。しかし、過去のアンケートも見ると、保有資格を評価する回答者は1%前後のため、その他に吸収されました。
資格は特に評価に関係しないことがデータから見て取れますね。
資格保有前提の場合、募集要項などに記載されているはずですので、ないからといって悲観することはありません。むしろ他の項目の方が評価されます。
企業が真に評価する点
先ほどのグラフから上位の項目は、
- コミュニケーション能力
- 主体性
- チャレンジ精神
- 協調性
- 誠実性
となっています。これは偶然かというとそうでもなく、約20年間ほとんど変わっていません。
時代や経済状況など、あらゆる面で変化があったにも関わらず、評価で重視する点は変わっていません。
と思うこともありますが、それだけ仕事をする上で求められる能力は共通しているということでもあります。それもそのはずで、5つの評価点は言い換えれば「主体的かつ他人とのやりとり・意思疎通ができる」ということです。
実は見られてる学業成績
先ほどのアンケートや例年のアンケートでも、4%前後である「履修履歴・学業成績」なのですが、経団連のアンケートには「面接時における履修履歴の取り扱い」という項目があります。結果はこうなっています。
他の年度のアンケートも確認しましたが、例年60%〜68%の割合で学業成績などを「かなり重視した」「やや重視した」と回答しています。重視する点で上位には入ってこなくても、見ているということが伺えます。
これにより、自身の学業成績の結果次第では「学生時代に打ち込んだこと」「自身の長所」に矛盾が生じる可能性があります。
例えば、成績が芳しくないにも関わらず、「私の長所は物事にコツコツ取り組めるところです。」と回答するとします。その場合、面接官はこう考える可能性があります。「成績が著しくないのだから、コツコツ取り組めていないのでは?」と。このように、矛盾が発生するという可能性があります。
総じて評価していることって?
ここまで経団連のアンケートを見てきましたが、色々な情報が載っていましたね。しかし、結局企業がどういった学生を評価するのでしょうか。
簡単に言えば、
学生がどれだけ学業面も含めて大学生活を充実させ、主体的に複数人で何かに打ち込んでいたか
ということだと思います。別に特別なことや派手なことはしていなくてもいいのです。学生時代に成し遂げられることにも限度がありますので。それよりも、その過程での苦労や経験、学びを見ています。そこから、「企業に入った後のあなたの姿」を想像し、企業に合っているか、必要であるかを考えます。
だから、大学生の間に「何かに人ともに打ち込んだ」経験をし、大学生活を充実させて欲しいです。また、新型コロナウイルスにより何かをするのが少し難しい時期ではあります。しかし、ここでリモートで何かを行なったという経験はテレワーク導入企業にとって、テレワーク時での働き方を想像する材料となります。(僕の場合、プラス材料となりました。) こういった時でもぜひ、良い大学生活を送ってください。
おまけ
経団連の新卒採用に関するアンケート調査結果は、1〜2年に1回アンケートをとっています。去年(2019年)はアンケートを実施していないようなので、2020年の11月に調査結果が公表されることを願いたいですね。
2年生でメーカー系SIerの5daysインターンに参加した男の話
こんばんは、つじもとです。今回は、5日間の無給インターンに2年で参加した際の話をしようと思います。深すぎるところは触れられませんが、話せる範囲でお話しします。
どんな企業を受けたのか
2年生の夏には就職活動を始めており、このころはSIerを中心に企業を見ていました。色々見る中で、複数日のインターンに参加したいと考えるようになりました。そこで探してみたところ、学年不問の無給インターンシップを見つけました。企業の分類としては、メーカー系SIer企業となります。
メーカー系SIerとは
SIer(システムインテグレータ)には、大きく3種類あります。
- メーカー系
- ユーザー系
- 独立系
この中のメーカー系が今回の参加企業になります。それぞれに特徴はありますが、ここで簡単にメーカー系SIerについて説明しようと思います。
メーカー系SIerとは、コンピュータやハードウェアを扱うメーカーの情報部門やソフトウェア開発部門などが独立した会社のことを指します。そのため、仕事内容は、自社の営業でとってきたものもありますが、元々の会社である親会社から業務が与えられるということが多いです。企業にもよりますが、メーカー系の場合、親会社からの売上高が大半を占めます。
親会社から業務が与えられるということで安定しているとも言えますが、親会社の影響を大きく受けます。親会社の経営が悪化すれば共倒れする可能性があるということですね。
選考フローと待遇
僕が受けた企業の選考フローについてですが、実にシンプルなものでした。
- ESをリクナビから提出
- 後日結果が来て、参加が決定する
こんだけです。
びっくりするほどシンプルですね。さらにびっくりなことに、特にガクチカに書けることなんてなかったですが、書類選考を突破しました。(確かバイトのことを書いた)
待遇についてですが、こんな感じでした。
- 宿泊費支給 (上限あり)
- 交通費全額支給
関西圏在住の僕からすれば、インターン後に東京観光できるというメリットもあったので、参加することにしました。
研修内容
このインターンでは、プロジェクトシミュレーションとして、与えられたプロジェクトの概要に対してチームで解決策を考え、それを紹介するホームページを作成せよというものでした。
また、ホームページ作成における制約事項として、
- 1ページ以上/人
- 入力フォームを2つ以上盛り込む
- 各ページのレイアウトは統一したものにすること
が与えられました。
つまり、今回の場合はHTMLとCSSを主に使うため、技術的な要素はあまり求められていません。
そりゃESに特定技術・プログラミング言語の使用経験などを書く欄なかったですからね...。
ゴリゴリにコードを書いたりするインターンや新卒採用(技術職)では、プログラミング言語の使用経験が聞かれるので、覚えておきましょう。
研修の流れ
5日間で以下のことを行なっていきました。
- HTMLとCSS入門
- テーマ設定
- プロジェクト計画の決定
- ホームページの設計、仕様書の作成
- ホームページの製作
- ホームページの動作確認
- 最終発表のプレゼン作成
3と4は特に説明についても詳しくありました。開発する上で、これを疎かにするとあとでその修正に時間を費やす可能性があるからです。
研修中の様子
企業・業界についての説明とHTMLの講義が終わると、ここからプロジェクトシミュレーションの始まりです。
1日目
チームに分かれて与えられた概要に沿うように、テーマの決定を行なっていきます。
どの班も積極的に意見交換や議論を行なっていました。また、ここまではすべての班が予定表通りに計画を進めているので、若干の余裕も感じられました。
2日目
一部の班では計画とのズレが生じ始めます。各班に与えられたホワイトボードに書かれたTodoリストもちゃんと機能させられていなかったように思います。
僕の参加した班はどうだったかって?
3日目
もう予定とか計画は過去のものになってます。それだけですね。
4日目
4日目にもなると…
どの班も完成させるために必死になってます。設計で色々考えすぎて果たしてどこまで実装してそれを動作確認しどこの班もパソコンの前でひたすら作業してます。1日目の光景が嘘のように、会話が減っていました...。
まさに納期ギリギリのデスマーチ...
5日目
最終プレゼンがある5日目は、午前中にプレゼン資料を手分けして作成します。クリアできてない項目があればこのときも同時並行でやってます。
僕の班は当然同時並行でしたよ。
そして、なんとか最終プレゼンまでに形にしました。プレゼンの形式は、
- プレゼン資料の発表
- 作成ホームページの機能説明・デモ
- 質疑応答
でした。考えたテーマについては、企業の性質や特徴をどれだけ捉えているか、論理的であるか、実現可能かを見ていたと思います。
その後は社員さんとの個人面談を行い、フィードバックをいただいて終了です。長い戦いが終わりました。数日間によるインターンだとこういったフィードバックが具体的で様々な面を見た上での評価になるのでとても参考になりました。2年生だろうと、そのことには一切考慮せずに見ていただいていたなと感じました。
5日間で学んだこと・経験
SIerという職種とその業界に関する知識、システム開発における工程について知ることができました。インターン期間が長くないので、少しの時間も無駄に出来ないです。その中でどのようにするのかを考えることが多かったです。
結局あのときの経験やその後の考えから
エンジニアとして技術職で働くことを決めました
下の記事での途中で選考に進まなかったのもそのためです。
satoru-tsujimoto.hatenablog.com
(2020/9/2更新 載せ忘れてました。すみません...)
終わりに
今回は5日間の無給インターンに2年で参加した際の話をしました。参加したことがない人にもどういった様子であったかが少しでも伝われば幸いだと思います。夏インターンで悔しい思いをした人もまだ冬インターンがあります。自分がどうしたいのかを考え、反省点を克服し、就職活動をより良いものにしてください。
選考中盤で詰まり出したから、抜け出すために僕がやったこと
就職活動を続けていくと、自分の何がダメだったとか、どこで落ちるのかとかが分かるようになってくると思います。今回は、面接などの選考中盤で落ち続け、その先に進むためにやったことをまとめようと思います。あくまで個人の意見ですので、参考程度にはなりますが、役に立てば幸いです。
原因探究
選考中盤で詰まるとなると、基本的に面接で落ちるということになります。面接で落ちるといっても、どう落ちているのかは大きく2種類のタイプに分かれます。
- 対人能力などの基礎能力
- 就活生の内面・性格
面接でも序盤であれば、基礎能力の方を重視してみられ、より選考が進むにつれて内面の方を詳しく見ていくという流れになっています。面接の段階によっても、見られている観点が異なってくるので、自分がどこで落ちているのかをまず整理しましょう。どちらかの判断ができないのなら、客観的に評価することが大事になります。
客観的に評価するために
過去の様子から客観的に判断ができない時は、
自分の面接の様子を録画しましょう。
その様子を振り返ることが最も客観的に判断できる方法になります。しかし、企業によっては面接の録画をNGにしている場合もあります。その場合は、
模擬面接をし、その様子を録画しましょう。
これは相手がいなくても構いませんし、もし協力してくださる人がいるならその人に頼むと良いでしょう。使うツールはZoomが簡単に録画できて良いと思います。また、現在Webでの面接も増えており、Zoomを使ったことがある人もいると思います。ツールに慣れておくという意味も込めて、Zoomを用いて録画を行うと良いでしょう。
録画した動画のチェックポイント
録画ができたのなら、その様子から自分の問題点を割り出していきましょう。では、どういったポイントをチェックすべきなのか。簡単に挙げていこうと思います。
- 身だしなみは乱れていないか (髪・服装・髭など)
- 背景は問題ないか (散らかっている、面接官の気をそらすものがある)
- 視線はカメラに向いているか
- 話しすぎていないか
- 手の動きは違和感がないか、手遊びしていないか
- 画面に近すぎていないか
- 表情が硬くないか
- 声の聞き取りやすさ・大きさ
まず、これらの点が全てクリアできているかについて確認していただきたいです。自分ではできているつもりでも、できていないこともあります。僕の場合は、話しすぎることと表情の硬さが問題であると判明しました。話しすぎた失敗談はこちらになるので、もし良ければ見てください。
satoru-tsujimoto.hatenablog.com
チェックポイントをクリアしたら
先ほどのチェックポイントをクリアしていたら、次は「就活生の内面・性格」の部分になります。別の記事でも紹介しましたが、面接官が面接時に注視している点は以下の4点です。
- 明るさ・笑顔・人当たりの良さ
- 入社したいという熱意
- 素直さや伸びしろ等の成長可能性
- 職場の雰囲気に合うか
つまり、これらができているかという点を確認する必要があります。しかし、これらを客観的に評価することは難しいです。ではチェックポイントは押さえているのに落選していることが続く場合、次は何をするべきなのか。
もう一回企業分析と自己分析をするべきだと思います。
上で挙げた入社したいという熱意と職場の雰囲気に合うかは、
「いかに志望企業のこと、自身のことを正しく捉えているか」
によって変わってきます。だからこそ、ある程度まで進むけどその先に進めないという人はもう一度企業分析と自己分析を行うことをおすすめします。
最終面接対策は?
最終面接については企業により扱いが違うので、一概に言うことができません。他の就活生との兼ね合いなども発生してきてしまうので、運に左右されるところもあります。だから、最終面接で落ちた場合は、反省点らしい反省点がなければ切り替えましょう。たまたま運がなかっただけですから...。
まとめ
- 面接での落選の場合、落選する種類は大きく2種類
- 自分の様子を知るために録画を撮る
- 基礎能力に関する部分はチェックポイントの確認
- 内面に関する部分は、企業分析・自己分析を改めて行なってみる
選考が先へ進むようになると、他の企業でも同じ段階まで進められるようになってきます。少しずつ問題点を解決していき、就職活動を成功させましょう。
おまけ
面接で重視している点についてのデータはこちらになります。匿名での調査ですので、信憑性はかなりあると思います。あと、企業分析の仕方で記事も書いたので、良ければそちらも参照してください。
1dayインターンから2年生で人気SIer企業の人事面談にたどり着いてしまった男の話
今回は、早期選考の実態に迫るような、僕が経験した話になります。特殊な話ではありますが、こういうこともあるんだなと感じていただけるとありがたいです。
ただの1dayインターンのはずが
とある理由から2年生の時から就職活動をしており、当時はSIer系の企業ばかり見ていました。最初の理由は単純なもので、
- 学科や進学予定の大学院からSIerに行く人が多い
- 技術がなくても入りやすい
と考えたためです。大した考えも持っていませんでしたが、2年生のことなのでご了承ください。そして、とある企業の1dayインターンに参加することにしました。
参加した理由も単純で、
- 大学から就職者がいる
- 交通費(1000円)が支給される
でした。
やったことは
- 会社の説明
- グループで企業で実際に来るような依頼に対しての最適解について議論
- 適性検査
でした。
えっ、適性検査?
希望の方は受けていってくださいと言われ、特にそのあとの用事がなかったので、そのまま受けました。内容はWebテストみたいな感じでした。そして数日後、
「ぜひ次回の1dayインターンにも参加していただきたい」
という連絡が来ました。
次回?
あまりなんのことか分からなかったですが、
まあいいか
と、あまり考えることもなく、呼ばれたので次の1dayインターンにも参加しました。
2度あることは3度ある
こうして次の1dayインターンに参加したのですが、流れは特に大きな変化がなかったです。そして、また適性検査を受けました。
また適性検査かよ...
こうして適性検査を受けました。そして、また次回の1dayインターンのお誘いを受けました。
また呼ばれたんですけど...
ここまで来ると、「行けるとこまで行っちゃうか!」と考えていたので、3回目の1dayインターンに参加しました。
これも大きな流れに変化はなく、グループワークをし、また適性検査を受けました。
そして、数日後届いたメールには、
「次回人事面談を行いたいと思います」
とありました。
2年生ですけど!?
人事面談とラブレター
こうして、人事面談に参加することにしました。
なんでこんなことに...
と思ったりもしていました。そして人事面談になりますが、1対1でした。話したことで覚えているのは、こんな感じです。
過去の話になりますが、色々考えて話していたんだなと思います。そして、数日後にまた連絡が来ました。
「会社説明会を行います。そのときに選考について説明させていただきます。」
とありました。一見なんてことないメールの内容ですよね。しかし、
2年生の10月に送られてくる内容ではないですね...
実質こんな感じだったと思います。3年に送るならまだしも、2年生に送る内容ではないと思いました。
結局どうしたのか
実は人事面談を受ける前からSIerは志望しないことに決めてました。詳しい話はどこかで記事にするかもしれませんが、端的に言うと、
自分のしたいことと違うと分かったから
です。そのため、会社説明会の連絡に対して返信しませんでした。もし、参加して選考に進んでいたら、3年生になる前に内々定というのもあり得たのかもしれませんね。
たかが1day、されど1day
人事面談の際に、僕のインターンの様子も聞いていたのですが、ちゃんと参加者のことを見ているなという印象を受けました。
「1dayインターンは意味ない」
という意見もよく見受けられますが、グループワークなどをさせているのなら、企業側は当然就活生の様子を見ています。わざわざお金をかけて開催しているのですから、良い学生を早期に囲い込みたいと企業が考えるのも当然です。
また、1dayインターンに参加するだけでも、企業や業界についての理解を深められたり、社員に質問ができたりなど、志望動機の作成・強化を行うことができます。