【就活後の独り言】エンジニアってなんなんだろう?
こんばんは、つじもとです。今回は有益な話じゃないと思います。やっと結果が出たからこそ言える、個人的に思う話です。
駆け出しエンジニアと繋がりたい
Twitterをやってるとどこかで見かけたことがあるでしょう。
「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」
いやというほど流れてきます。最近はプログラミングスクールも流行ってますし、無料である程度まで学べるサービスも増えていますからね。大体そういうものの広告は、
「未経験からエンジニアに」
「手に職ついた」
情報系の動画を見ることが多いせいか、よく出てきます。
また、Twitterからはこんなのも流れてきました。
3年前からの主張ですが 私は文系学部に対する補助金をすべて廃止し 文系職種を全企業が高卒から採用できるようにすべきだと考えます 文系が日本をダメにしました 理系は世界に誇る人材です
— Utsuさん (@3utsu) 2020年8月31日
ただの駆け出しプログラマーをエンジニアと表現しはじめたのは論外です
前半内容は全く興味なんてないです。文系がどうとか理系がどうとか気にしたこともないです。ただ、
「ただの駆け出しプログラマーをエンジニアと表現しはじめたのは論外です」
この一文に思うことがあったので、こんなのを書いてます。
基本情報技術者試験の合格率
ITエンジニアの登竜門の一つに、基本情報技術者試験が挙げられます。プログラムを読むことはもちろん、ネットワークやOSに関する基礎知識、データベースについてなど、情報分野において広い範囲を押さえている国家試験になります。最近は、クラウド関連の問題も出ていたので、時代に対応しつつあるなと思った印象があります。
そんな国家試験ですが、合格率はこうなってます。(令和元年)
25.7%...
例年これぐらいの割合なので、4人受けたら1人受かるぐらいの難易度で作られてますね。
学部で専門分野として勉強している側からすると、
「あれでこんなに落ちるんだ」
というのが正直な感想です。まあ、むしろこっち側が落ちるわけにはいかないんですけどね...。
言い換えるならば、大学生でも分かることを分かってないのに、エンジニアとして仕事をしてる・しようとしているということにもなります。
業務独占資格でもないので、別に合格してなくてもその仕事はできてしまいますからね。
プログラミングスクールのメンター
知り合いの人たちの話ですし、どこまで参考になるかは分かりませんが、一例程度に聞いていてください。
ある知り合いはプログラミングスクールのメンターをやっています。Youtubeで広告も出してるようなところです。
カリキュラム
カリキュラムの流れはこんな感じです。
これを3ヶ月で行うそうです。まさに、未経験からエンジニア転職ですね。正直気になる点はいくつもありますが、ここでは抑えておきます。
メンター
当然これらを教えたり、支援するためにメンター(指導者)が必要となります。このメンターですが、ちゃんとしたエンジニアがつくところもあれば、そうでない場合もあります。
知り合いのところの場合、授業のようなものは知り合いなどのインターン生(?)がスクール側から渡されたカリキュラムをもとに行うそうです。しかし、インターン生の質もそれぞれで、
- 文系学部の未経験
- 情報学部の未経験
- 企業での開発経験あり
などなどとなってます。(裏取りしました...)
もはや闇鍋ですね...。
それとは別に、エンジニア経験者がメンターとしてつけば良いのですが...。
未経験が未経験を生み出している?
あくまで一例ですし、プログラミングスクールにもよるところはあります。しかし、ただコードを書いているだけで、情報分野における基礎的なことすら身に付けず、どんなにバグが内包されていようと動くコード・システムを作って、
「俺はエンジニアだ!」
というのは、なんだか滑稽に思えます。それなら、今の僕はスーパーエンジニアでしょうか? そんなわけないです。知らないことなんていくらでもありますし、常に新しい技術や言語が出てくる業界ですので。
歴史は繰り返す?
僕が生まれてもいないバブルのころの時代は、「会社に囚われない自由な生き方」として非正規雇用が流行っていたそうです。
不況になれば簡単に切られる雇用形態なのに、どうして選んだのだろうかと思います。
僕は似たようなことはエンジニアにも起こると思っています。コードクローンの検出や簡単なコードの自動生成、自分で学習し未発見のバグを発見するツールの開発など、あらゆるものが自動化しています。コードを書いてるだけじゃ、その先はないと思います。
そのとき、今度は何が流行るんでしょうね。
終わりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。今回の話は面白い話でもなければ、なんのためにもならない話です。今後はこういったことを書くことはほとんどないと思います。
誤解して欲しくないのですが、エンジニアを目指すことを止めるつもりはありません。僕自身もそれになることで叶えたいことがあったわけですから。ただ、いびつなりに足掻き、もがき、苦しんで今の結果に至るので、冒頭のような甘い言葉は改めて信用できないところがあります。
エンジニア
プログラミングを始めることが容易になり、ブランディング化されていった言葉。日本以外の国においては「エンジニア」の称号には、工学士の学位が必要とされるなど明確な制限がある場合が多いようです。
技術が基準未満でも、職種が違っても名乗れてしまうこの言葉になんの価値があるんでしょうね。