つじもとのエンジニア新卒就職活動とその後

にほんブログ村PVランキング(大学新卒)1位! コロナに振り回されたエンジニア(情報系)志望の経験談・失敗談

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1dayインターンから2年生で人気SIer企業の人事面談にたどり着いてしまった男の話

今回は、早期選考の実態に迫るような、僕が経験した話になります。特殊な話ではありますが、こういうこともあるんだなと感じていただけるとありがたいです。

ただの1dayインターンのはずが

とある理由から2年生の時から就職活動をしており、当時はSIer系の企業ばかり見ていました。最初の理由は単純なもので、

  • 学科や進学予定の大学院からSIerに行く人が多い
  • 技術がなくても入りやすい

と考えたためです。大した考えも持っていませんでしたが、2年生のことなのでご了承ください。そして、とある企業の1dayインターンに参加することにしました。

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確かこんなイメージの企業

参加した理由も単純で、

  • 大学から就職者がいる
  • 交通費(1000円)が支給される

でした。

やったことは

  • 会社の説明
  • グループで企業で実際に来るような依頼に対しての最適解について議論
  • 適性検査

でした。

えっ、適性検査?

希望の方は受けていってくださいと言われ、特にそのあとの用事がなかったので、そのまま受けました。内容はWebテストみたいな感じでした。そして数日後、

「ぜひ次回の1dayインターンにも参加していただきたい」

という連絡が来ました。

次回?

あまりなんのことか分からなかったですが、

まあいいか

と、あまり考えることもなく、呼ばれたので次の1dayインターンにも参加しました。

2度あることは3度ある

こうして次の1dayインターンに参加したのですが、流れは特に大きな変化がなかったです。そして、また適性検査を受けました。

また適性検査かよ...

こうして適性検査を受けました。そして、また次回の1dayインターンのお誘いを受けました。

また呼ばれたんですけど...

ここまで来ると、「行けるとこまで行っちゃうか!」と考えていたので、3回目の1dayインターンに参加しました。

これも大きな流れに変化はなく、グループワークをし、また適性検査を受けました。

そして、数日後届いたメールには、

「次回人事面談を行いたいと思います」

とありました。

2年生ですけど!?

人事面談とラブレター

こうして、人事面談に参加することにしました。

なんでこんなことに...

と思ったりもしていました。そして人事面談になりますが、1対1でした。話したことで覚えているのは、こんな感じです。

  • 簡単な世間話
  • 人事面談への参加理由
  • 業界志望の理由
  • 今後のキャリア
  • リーマンショック時に企業が行なったこと
  • インターンでのそれぞれの印象

過去の話になりますが、色々考えて話していたんだなと思います。そして、数日後にまた連絡が来ました。

会社説明会を行います。そのときに選考について説明させていただきます。」

とありました。一見なんてことないメールの内容ですよね。しかし、

2年生の10月に送られてくる内容ではないですね...

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実質こんな感じだったと思います。3年に送るならまだしも、2年生に送る内容ではないと思いました。

結局どうしたのか

実は人事面談を受ける前からSIerは志望しないことに決めてました。詳しい話はどこかで記事にするかもしれませんが、端的に言うと、

自分のしたいことと違うと分かったから

です。そのため、会社説明会の連絡に対して返信しませんでした。もし、参加して選考に進んでいたら、3年生になる前に内々定というのもあり得たのかもしれませんね。

たかが1day、されど1day

人事面談の際に、僕のインターンの様子も聞いていたのですが、ちゃんと参加者のことを見ているなという印象を受けました。

「1dayインターンは意味ない」

という意見もよく見受けられますが、グループワークなどをさせているのなら、企業側は当然就活生の様子を見ています。わざわざお金をかけて開催しているのですから、良い学生を早期に囲い込みたいと企業が考えるのも当然です。

また、1dayインターンに参加するだけでも、企業や業界についての理解を深められたり、社員に質問ができたりなど、志望動機の作成・強化を行うことができます。

1dayインターンだし意味がないとは考えず、気になる企業のインターンには参加するようにしましょう

「数年連続増収増益」嘘じゃないけど注意しておくべきこと

こんばんは、つじもとです。今回は、企業・業界分析するときに注意してもらいたいことを書こうと思います。個人の意見にはなりますが、何か考えるきっかけになれば幸いです。

「数年連続増収増益」の謳い文句とその仕組み

就職活動しているときに、よく企業説明会で見たことがあります。企業の売上高や純利益を表示し、

「うちの会社は数年連続伸びてます」

とアピールしてくる光景です。数年という数字ですが、おそらく12年以内だと思います。

なぜそうだと主張するのか。簡単な話です。

リーマンショックが起こったのは、2008年の9月の話だからです。

そのため、2008年の決算にはギリギリ影響がなくても、2009年の決算ではその影響を大きく受けている企業が数多くあります。その頃から現在までの日経平均株価の変動は以下のようになっています。

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現在(2020/8/25)時点の日経平均株価は、23,296.77円となっており、これはリーマンショック時の底地である7055円(2009/3/10)の3倍以上となっています。実感はなくても、企業にとっては景気はよくなっているということが見て取れますね。

事業別に見る景気との関連性

こうやって見ていると、「数年連続増収増益」という言葉の信憑性が少し下がるような印象がありますね。もちろん増収していて何も損はないですが、

思っているよりもすごいことじゃないのかもしれないと感じるのではないでしょうか。

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残念ながらそういう訳ではありません。また、企業が行なっている事業によっても影響の大きさに差があります。

今回は簡単に、事業の種類を以下の2つに分けて見てみようと思います。

  • BtoB事業 (企業間取引)
  • BtoC事業 (企業が個人に対して商品・サービスを提供する取引)

そして、景気による影響を比較するために、大手SIerである大塚商会有価証券報告書を用いようと思います。

大塚商会の事業別の売上高の変化

大塚商会の事業は大きく以下の2つです。

  • システムインテグレーション事業 (BtoB)
  • サービス&サポート事業 (BtoB,BtoC)

そして、それぞれの売上高は2009年12月の有価証券報告書と2019年12月の有価証券報告書ではこうなっています。

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2008年と2009年の売上高 (有価証券報告書から抜粋)

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2018年と2019年の売上高 (有価証券報告書から抜粋)

2008年のリーマンショック以降だと、BtoB事業であるシステムインテグレーション事業の売上が減少していますね。その反面、サービス&サポート事業には大きな影響がありません

また、2018年から2019年にかけて、大きく売上高を伸ばしています。しかし、具体的に各事業ごとの売上高の数値が分かりません...。仕方ないので、売上原価から売上高の増収・減収を推測します。

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システムインテグレーション事業の売上原価

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サービス&サポート事業の売上原価

システムインテグレーション事業の売上原価は大幅に増えています。そして、サポート&サポート事業は変化があまりないようです。売上原価の増減により、売上高の増減は、2008年と2009年の比較、及び過去のデータからも推測できます。これらから

  • システムインテグレーション事業は増収
  • サポート&サポート事業は若干の増収か

と推測できます。

これで何がわかるのか

散々企業のデータを見てきましたが、結局何が言いたいのかというとこういうことです。

  • BtoB事業は景気による影響を受けやすい傾向にある
  • BtoC事業は景気による影響を受けにくい傾向にある

BtoB事業でも特に、システムインテグレーション事業のような「顧客から依頼を受けて、それを受注する」モデルのものは、他社の影響を受けやすいため、景気が良くないと、依頼そのものが来ません金がかかることをできる状況にないからです。

その反面、自社サービスのようなBtoC事業などは景気の影響を受けにくいです。

つまり、

今調子がいい企業も景気が大幅に変動したとき、それを維持できる訳ではない

ということです。

目先の数字だけでなく、ビジネスモデルや景気による変動も視野に

新型コロナウイルスの影響で、しばらく続くであろうと言われていた「インバウンド需要」が大幅に減少しました。このように、今後どのようなことが起き、それが経済に影響を与えるのかが想像できないということがよく分かったと思います。だからこそ、志望する企業のビジネスモデルや行なっている事業内容を理解し、その上で判断する必要があります。「数年連続増収増益」のような謳い文句に踊らされず、企業を見極め、良い就職活動を送ってください。

【就活失敗談】他社との違いを答えられなかった男の話

こんばんは、つじもとです。今回は、就活序盤にやりがちなミスをした話をします。

なんとなくエントリー

今回の話は、インターン選考時に起こった話です。なかなか倍率の高いインターンと聞いていたので、準備をしてWebテストを受けました。

よくあるSPIや玉手箱といった形式ではなく、その会社独自のものだったので、情報も手に入りにくく、苦労したことを覚えています。

しかし、なんとかWeb面接を突破することができました。

想定質問が飛んでこない

IT業界の中でもコンサルに近い企業だったのですが、そういった企業の選考はまだ慣れていなかったので、技術系の質問が来ると思い、そういった内容の復習ばかりしていました。

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インターン選考や新卒採用の場合、匿名で就活サイトに情報を記述、あるいは企業から報酬を得て、匿名を条件に公開しています。こんな感じのところで見れます。

しっかり確認して挑みましょう...

そして聞かれる魔の質問

こうして技術的なことを聞かれることもなく、面接は進んで行きました。志望動機などは流石に考えていましたが、これは考えていませんでした。

「似たようなことは他社でもできるけど、なんでうちなの?」

・・・言われてみれば確かに。

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これはダメだわ

なんて答えたか分かりませんが、当たり障りのないことを言ったと思います。そして、不合格でした...。

事業内容やビジネスモデルから他社との違いを

このように、他社との違いについて聞かれることはよくあります。しかし、企業理念だけで他社との違いをアピールするのは少し危険です。正直似たようなことを書いてる企業は多くありますから。では、どの点から判断すべきなのか。企業の事業内容やビジネスモデルから他社との違いを見るのが分かりやすいでしょう。この記事でも紹介してます。

satoru-tsujimoto.hatenablog.com

また、事業系統図を見ると関連会社との関わりやビジネスモデルの把握が容易になります。以前と同様、楽天有価証券報告書から以下の図を抜粋しました。

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こういった図が有価証券報告書を公開している企業では、必ず記載されています。一見、同業界で似ているような企業でも、ビジネスモデルが全く異なるという場合があります。こういった公開されている情報を用いて、論理的で説得力のある企業分析をしましょう

【就活失敗談】全く興味のない業界にESを出した男の話

こんばんは、つじもとです。まだまだ業界の選択に悩んでいる人もいる時期だと思います。そこで、全く興味のない業界にESを出してしまった話をしようと思います。失敗談なので、気軽に楽しんでいただけたら幸いです。

自信喪失からの迷走

プロフィールにもありますが、僕は夏の有給インターン選考で全敗したクソ雑魚エンジニア志望の敗北者でした。特に、夏休み前に数多くの企業の選考を落ちたため、自分にはエンジニアは向いてないんじゃないかと思うこともありました。

そのため、一度違う業界も見た方がいいんじゃないかと思い、他業界・他業種に目を向けることにしました。時期は3年の8月になります。

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すでに焦りまくってます...

他にやりたいことを探そうとか、もっと自分に合った業種があるはずだというポジティブな考え方ではなく、向いてないと思うから逃げるといったネガティブな考えでの他業種探索になります

保険業界のインターンの募集

そうして、他業種に目を向けていると、リクナビ経由でインターン募集のメールが届きました。業界は保険業界でした。

保険業界って何するの?

さっぱり分かりませんでしたが、締め切り間近だったので、急いでES(エントリーシート)を書くことにしました。

進まない企業分析

こんな動機で始めた企業分析ですが...

全く進みません!!!

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そりゃぁ、情報系ばかりを見ていましたし、他にやりたいことなんてないですからね。ただ、

「逃げた先でやってることから逃げたら、もはやどこへ行くんだよ・・・」

と思った僕はなんとか企業分析をしました。

全く埋まらないES

企業分析をなんとか終え、いざエントリーシートを書くことになりましたが、ここで難問にぶつかります。

「なぜこの業界を志望されたのですか?」

・・・そんなもんないよ!!

最もありきたりで、ある意味大前提となる質問でつまづきました。仕方がないので、父が病気になったという(嘘)エピソードを書くことにしました。これほど血の通っていないESを書くことは他になかったですね...

そして見える希望

数日後、結果が届きました。

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不合格...

これで目を覚ましました。僕のやりたいことは、

エンジニアになることで叶えられるもの

だと。だから、

たとえ向いてないとしても、諦めるわけにはいかない

と決意しました。その後、エンジニアとして新卒採用を再開し、数多くの失敗談・黒歴史を産むことになります。そして、悪戦苦闘の末、無事にエンジニア(技術職)として内定をいただくことになりました。

あえて志望業界以外を見ることで・・・

本来であれば志望業界以外の選考を受けるのは、就職活動が盛んに行われる時期以降に併願する形で行うものとなります。すでに早い段階で業界を絞っているのであれば、それに対する対策やES、ガクチカを増やすなどをするべきだと思います。

しかし、自分が絞っている業界や自分自身の選択に不安をもったのなら、

あえて他業種に目を向け、インターンや新卒採用にエントリーしてみる

のも一つの手かもしれません。そこから今まで見えてなかった自分の一面を見ることができ、より深い自己分析になるかもしれません。時間的な負担はありますので、自身のスケジュールと相談して行ってみてください。

【就活失敗談】生コーディングテストでテンパった男の話

こんばんは、つじもとです。今回は、特殊な失敗談になります。エンジニアなどの技術職の1次面接でたまにある生コーディングテストでの失敗談です。

始まりはいつも・・・

他にも失敗談は記事にしていますが、大体の場合、paizaからの始まりです。このサービスでは逆求人も行なっているため、オファーが僕のもとに届きます。そして、今回はインターンシップの選考に関するオファーでした。金額はなんと・・

40万円!!

金に目が眩んだ僕は即座に応募しました。

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実感する成果

この選考では、Webテスト代わりにコーディングテストが行われていました。散々コーディングテストで敗れた僕ですが、すでに対策は済ませていました。

satoru-tsujimoto.hatenablog.com

コーディングテストの評価方法は、選考媒体により異なりますが、やはりテストケースへの合格率が高いに越したことはありません。問題3問・テスト項目計60個のコーディングテストで、なんと、57個のテスト項目を突破し、2問完答しました!

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まるで満点のような反応

カーペットの上でこれをしました。こうして、無事にコーディングテストを突破しました。

油断大敵

そして、1次面接の日がやってきました。しかし、逆求人からの応募ということもあり、1次面接の内容を事前に把握することができていませんでした。技術面接ということは分かっているという状態でした。

何聞かれるんだろう・・・、なんとかなるよな・・・

技術面接の経験が少なかった僕には不安しかなかったです。しかし、コーディングテストはできたし、いけるだろうという気持ちもありました。

Webでの1次面接で、最初に説明されたのは、

今から送るリンクを開いて、問題出していくから、そこにコード書いていってね。調べながらでもいいよ。

えっと、、、もしかして面接官に見られたままコード書くの?

予想外の自体に内心パニック。しかし、やらないわけにはいきません。

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イメージはこんな感じ

そうして、1次面接が終わりました。率直に言っていい出来ではなかったですね。案の定、不合格でした。

詰めを甘くするな

今回の失敗として、事前の情報がなかったこととまだ技術的に詰めの甘い部分があったからだと思います。総じて、準備不足だったということになります。僕の場合、技術面接でコードを書いた経験はこれだけでしたが、知識や制作物について深く聞いてくることは多々あります。常日頃知識の吸収と定着を心がけてください。

新卒でもリファラル採用の流れが来るのか!?

こんにちは、つじもとです。

リファラル採用

という言葉をどこかで聞いたことがある人もいるかもしれません。転職活動などでよく使われる言葉でしたが、これが新卒採用でも用いられるかもしれないのです。リファラル採用についてとその理由について説明しようと思います。

リファラル採用とは

リファラル(referal)とは、委託や参照、紹介を指す言葉です。つまり、リファラル採用とは、

社員や外部の専門家を通して、企業に紹介や推薦をする採用

のことを指します。一見すると新卒採用とは関係がないように思えます。

新卒採用でも用いられる可能性のある根拠

新卒の就職活動において、リファラル採用がなぜ関係があると主張するのかというと、ある調査結果が関係しています。

saponet.mynavi.jp

マイナビが行なった2021年卒企業新卒採用活動調査にその根拠があります。資料の41ページ目に「現在は行なっていないが、今後実施したい採用手法」という項目があります。そのデータに以下のものがありました。

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マイナビ調べ

46.4%!?

しかし、この項目の回答企業数が少ないため、あくまで参考値ということになっています。しかし、採用予定人数が多い企業ほど、リファラル採用について関心を持っているということが伺えます

なぜ関心を集めているのか

では、なぜリファラル採用が新卒採用における採用手法として関心を集めているのでしょう? 理由は大きく2つあると考えられます。

一つ目の理由については、同じ資料から根拠となるデータがあります。21ページにある「採用予定人数に対して現在採用が確定している割合」という項目です。

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マイナビ調べ

調査期間が2020年6月5日(金)~6月29日(月)となっていますが、やはり採用活動に遅れが出ているというのが見て取れます。企業側も採用活動が長期化しているということが見て取れます。リファラル採用は、採用コストの削減や質の高い人材の安定採用などのメリットがあるため、関心が集まっているのだと考えられます。

また、就活ルールの廃止の話も出ています。2022年卒までは現状維持であるとされていますが、経団連に所属していない企業には関係がありません。これにより、就職活動が早期化しているとともに、選考方法も多様化しています。そのため、関心を集めているのだと考えられます。

新卒でどうやってリファラル採用を?

新卒採用において、リファラル採用を行う方法は大きくこの2つだと思います。

  • インターン参加者や内定者からの紹介
  • 優秀な社員が所属していたサークル・部活動・学生団体からの紹介

この2つに共通していることは、「優秀な人と関わりがある、その人が紹介する人も優秀である」ということだと思います。これは、理系の場合は似たようなことがすでに起こっています。そう、研究室と企業の繋がりです。僕の場合、所属している研究室に、有名企業の社員が教授に挨拶しに来ているのを見かけたことがあります。これと同じことがサークルなどの団体で、より頻繁に行われるようになると考えられます

新卒一括はなくなっていく

新卒採用なのに、コネがあるのを見て絶望した

といった意見を見かけたことがあります。確かに驚きますよね...。しかし、何もせずにそういった繋がりができるわけではありません。人を紹介することはそんな容易なことではありません。紹介した人の評価が自分の評価に繋がってしまう場合があるためです。だから、すでにコネや繋がりを持ってる人を僻んでも仕方ありません。ではどうするか。既存の枠組みの中で戦い続けるか、自ら動き出し、新たな流れに乗るかです。現在の環境でできる限りの努力をし、情報を先取りし、自分はどう動くべきかを考え、行動に移しましょう。今後の記事もその助けになればと思います。それでは。

【就活失敗談】わざわざ対面面接を選んで金と時間を失い、黒歴史を得た男の話

こんばんは、つじもとです。「【就活失敗談】志望動機で5分間演説した男の話」がかなり人気なので、シリーズ化してしまいました。今回は、志望度が高くない企業の選考序盤で、わざわざ対面面接を選択してしまった話をしようと思います。

少し違う始まり

今回の失敗談はおなじみのpaizaからではなく、サポーターズと呼ばれるサービスのイベントで知り合い、そこから選考を進めた話になります。時期は1〜2月の僕の就活迷走期になります。

talent.supporterz.jp

このサービスもベンチャー系の企業が多く、エンジニアの募集が多いですね。よければ活用してください。

さて、本筋に戻します。そこで知り合い、選考をやっているということだったので、企業について調べさせていただきました。この企業も「いい企業」ではあるが、自分の考えにあっていなかったと、今考えると思います。

しかし、そのときの僕は就活迷走期。

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こんな感じで応募しました。もう死亡フラグが立ってますね。

1次面接の途中で通過が決まる快進撃

インターン選考の結果は散々でしたが、それでも面接経験だけは積んできていたため、1次面接が技術面接でも問題なく通るようになっていました。そして、このときの1次選考では、余程面接官に気に入られたのか、開始20分で通過が決まってしまいました。

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こう思った方、安心してください。これは失敗談です・・・ それに、この企業は少なくとも面接が5回あるのです。めちゃくちゃ選考序盤です・・・。

1次面接の雑談の中でつい・・・

通過がほぼ決まったため、残り時間は次の選考に関する確認の時間となりました。そのとき、こう言われました。

「対面で面接しませんか? 交通費は出ないんですけど・・・」

次の面接の時期は2月上旬でした。テスト勉強も必要ですが、選考の早い企業だとこのときにはESの締め切りがあります。もっと受けておくべき企業もあったと思います。その上、交通費も出ないのというのに、

「分かりました、行きます!」

って答えちゃいました。志望度が高いですよっていうアピールのつもりだったんでしょうか・・・。馬鹿野郎ですね。

最悪の状態で2次面接へ

こうして、2次面接を対面で行うということになり、長距離移動が必要となりました。しかし、テスト前と就活迷走期ということもあり、ハードスケジュールを強いられることとなります。

テスト 面接 面接 テスト 面接 用事 対面面接
用事 用事 面接 用事 @東京

いつ準備と移動するんだよ!?

東京へは長距離移動を伴う地域に住んでいるため、気軽に行けるようなものじゃないです。しかし、行かないという選択肢を取るわけにはいかないため、飛行機で移動しました。せめて空港がもう少し近ければよかったのですが、そうもいかず、睡眠時間も少ないまま、最悪の状態で挑むことになりました。

そして悟る選考企業への志望度の低さ

東京に着いた時点で、面接へのモチベーションは0に近かったです。こんなことをしてまで行きたい企業でもなければ、そもそも志望度も高くなかったんだなと改めて思いました。そして、面接はこんな感じだったと思います。

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面接官さん、すみませんでした...

どんな話をしたかも全く覚えていません。ぱっと見はハキハキ話してそうだけど、なんかパッとしないって感じだと思いますね。

そして、日帰りで地元に戻りました。2日後に不採用通知をいただきました。当然ですね。

失ったものと得たもの

この選考のために、

  • 飛行機代往復
  • 空港までの移動費
  • 選考のための1日

を失うことになりました。失った金銭と時間に似合うだけの成果を得られませんでした...。また、今回の選考も含め、先ほどのスケジュールであった面接は軒並み失敗談、酷いものは黒歴史となりました。単位を失わなかったのが唯一の救いでしたね...。

時期にあった動き方と冷静な判断を

簡単なまとめになりますが、今回の話では、「焦りによって、冷静な判断ができていない」ことで失敗を招いたと考えられます。経団連所属企業の募集開始は3月。つまり、大手企業はまだ募集を開始していない時期での話になります。せめてもう少し取捨選択するなり、現実的なスケジュールを組むなり、主要企業でどこにエントリーするのかをもう少し考えてもよかったんじゃないかと思います。

急いては事を仕損じる

どの時期に自分がどう行動すべきなのかを見極めて、就職活動に励んでください。

おまけ

黒歴史の一つがこれです。僕のような犠牲者が今後出ないことを祈ってます...

satoru-tsujimoto.hatenablog.com

【理系でも読むべき】企業分析にIR情報を使わないのは正気じゃない

こんにちは、つじもとです。就職活動をするにあたり、必ず企業分析をやることになるでしょう。しかし、企業の新卒採用ページを見て曖昧だと感じたことはないですか? 数字が少なかったり、過去のことが見えにくかったり。というわけでそんな不安を解消し、より深く企業のことを理解できる方法を教えます。

「IR情報」を読みましょう。

IR情報とは

IRとは、Investor Relations(投資家向けの情報提供)のことであり、企業が投資家に向けて発信している情報になります。IR情報には、企業の業績やビジネスモデルなどが詳しく載っています。投資してもらうために、多くの情報を公開しているため、客観的に企業を調べることができます。ここでは、IR情報として、有価証券報告書について説明していこうと思います。

有価証券報告書とは

有価証券報告書とは、金融商品取引法で規定されている、事業年度ごとに作成する企業内容の外部への開示資料です。要は、

年度毎に企業内容について株主や投資家などに向けて公開される様々な情報が記載されている資料

ってことです。ここには、その年度の売上高だけでなく、事業系統図や事業の状況についても記載されています。そのため、企業の現状や将来性について数字で確認することができます。

どのように分析するのか

分析方法についてですが、いくつかポイントを押さえて、その部分を見るといいです。見るべき部分はこの辺りです。

上の3つについては個別に説明していこうと思います。説明には、楽天の2019年度の有価証券報告書を用いようと思います。

事業別(セグメント別)の売上高

企業は、単一事業を行なっている企業もあれば、複数の事業を行なっている企業もあります。企業によって、それぞれの事業が占めている売り上げも異なります。また、BtoCの事業は人目につきやすいため、企業の主要事業のように思われることもありますが、実は売り上げは多くを占めていない場合もある。また、あまり馴染みのない事業が企業の主要事業である場合もあります。例えば、楽天のセグメントはこんな感じになってます。

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2019年度の有価証券報告書のセグメント別売上高

インターネットサービスや最近CMでよく見るモバイル部門は、馴染みがある部門だと思います。しかし、楽天フィンテック事業においても、大きな売上高を占めていることがセグメント別で見ると分かります。このように、あまり世間一般からは見えにくい事業も企業にとっては大きな事業であるということがあります。そのため、こうした事業別の売上・利益を確認する必要があります。

損益計算書

これには、売上収益や営業利益などが記載されています。 f:id:satoru_tsujimoto:20200822172935p:plain この情報を複数年用いれば、企業の数年間の業績を追うことができます。

貸借対照表

ここには、企業の資産や負債について記載されています。 f:id:satoru_tsujimoto:20200822172447p:plain

それぞれの項目についての詳細や貸借対照表の数値を用いて算出されるいくつかの指標については、以下のサイトを参照していただけると幸いです。僕はエンジニアなので、指標はありがたく使いますが、わざわざ説明するのもおかしな話なので。 venture-finance.jp

IR情報を確認する上で注意すべきこと

注意すべき点としては、大きく2点あります。

  • 複数年のデータを確認すること
  • 競合他社との比較を行う

同じ指標を用いて比較したとしても、業界によって、データや比較する指標の基準は変わってきます。一概に、指標の値が100%より上だからいいというようなことはありません。そのため、他の企業分析を行うのと同時に、競合他社のデータとの比較を行なってください。また、新型コロナウイルスの影響で減収・赤字企業が増えたように、そのときの事業や経済状況によっても、売上高や利益は変化します。そのため、複数年のデータを確認するようにしましょう。

まとめ

小難しい話が多かったと思います。基本的に、理系の就職活動は余裕だとか言われますが、それは個人によるところもあります。しっかり抑えるべきことは押さえておきましょう。それに、「なぜ御社がいいのか」って言われたときに、

ちゃんと他社との違いを分かっている必要があります。

そのときにこうして調べたことは役に立つと思います。また、こうした情報は「入ったけど思ってたのと違いました」というミスマッチを防ぐ役割も持ちます。面倒ではありますが、ポイントを押さえてIR情報を活用し、自身の就職活動に役立ててください。

【就活失敗談】コロナとか関係なく、選考を打ち切られた男の話

こんばんは、つじもとです。今回は、選考が順調に進んでいたにもかかわらず、選考を打ち切られた話をしようと思います。「こんなことってあるんだ...」ていうぐらいの気持ちで読んでいただけると幸いです。

いつも通りの始まり

今回の選考の始まりもpaizaからのオファーです。paizaでは自分のランクが高いほど、より多くの様々な企業からオファーがきます。そして、お人好し(?)なところのある僕は、自分の就活の軸に少しでも当てはまる条件的に良さそうな企業は積極的に選考を進めるようにしてました。今回の選考は、コーディングテストを突破し、1次面接まで進んだところになります。

好感触の1次面接

1次面接はWebで行われ、人事とエンジニアの2人が面接官でした。事前に企業のことは調べていましたし、特に困ることを聞かれることもありませんでした。終始穏やかな雰囲気のまま、1次面接は終了しました。終わる前ではこんな感じだったんじゃないかと思います。

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面接終了直前の脳内

それぐらいには手応えはありました。そして数日後、1次面接の通過の連絡が来ました。次は2次面接となります。

突如消える選考

2次面接の希望日程を送って数日が経った時です。ふと連絡が来ないなと思い、paizaのマイページから応募履歴を確認しました。するとなんと、応募履歴欄にある、2次面接の日程調整中だった企業の選考が「終了」と表示されているではありませんか!

終了!? 落選じゃなくて?

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えええええええええええ〜〜!!!
驚きましたね。詳細を確認すると、どうやら人員を確保できたらしく、求人を取り下げたとのことでした。あ〜、そういうこともあるんだな〜

企業側における逆求人のメリット

ここで企業側の逆求人の一般的なメリットを挙げようと思います。

  • 採用条件に合う人材を探せる
  • 様々な経歴の人材にアプローチできる
  • コストや時間がかかりにくい

こういった点がよく挙げられます。しかし、もう一つあまり一般的には挙げられませんが、こういったメリットもあります。

  • 人の目にあまり触れない形で採用活動を行える

例えば、新卒の採用予定人数を下回っていたりすると、採用活動を継続しなければなりません。しかし、それを企業サイトで告知してしまうと、「あの企業は人を集められないのか」と判断されてしまう可能性があります。また、大々的に新卒採用活動を行なっていないが、新たに新卒を採用したいという場合もあるかもしれません。レアケースになりますが、そういった理由で逆求人が用いられることもあります。当然ながら、こういったケースの場合、募集する人数は多くありません。さらに、逆求人の場合、選考を開始するタイミングは同じではありません。つまり、早い者勝ちでもあります。こういった理由で、選考が終了したのだと思います。

多様化する就職活動に適応しよう

別の記事でもお話ししましたが、2020/8/21時点では2022年卒までは就活ルールが現状維持であるとされています。しかし、経団連所属企業のみに適用されるものであり、外資系・ベンチャー企業には関係のない話です。つまり、就職活動はどんどん早期化しています。また、逆求人などのようなものも出てきています。これに適応できた人が就職活動を有利に進められると言えるでしょう。皆さんもぜひ、多様化する就職活動に適応し、良い結果を残してください。

【もう始まってる】22卒のエンジニアの募集を調べてまとめました

こんばんは、つじもとです。先日、任天堂が2022年度新卒プレエントリーを10月から開始すると発表しましたね。

www.nintendo.co.jp

このように、22卒の新卒採用を開始しようとしている企業もあれば、すでに締め切り直前の企業もあります。

ちょっと驚きましたね。しかし、すでに夏インターンが開催されており、その結果次第ではインターン参加者は早期選考・内々定となるため、すでに差ができています。しかし、インターンで全部の採用枠を埋めるという企業はそう多くありません。そこで、執筆時点(2020/8/21)で22卒のエンジニアの募集を始めている企業をまとめようと思います。

22卒のエンジニアの募集を始めている企業

見逃しがあるかもしれないですが、少なくともこれだけ確認することができました。意外とありますね、驚きました。 f:id:satoru_tsujimoto:20200822004602p:plain また、総合職などの採用においては、さらに多くの企業がすでに募集を始めています。8月にはESを締め切るところもあるくらいです。エンジニアの募集ではないですが、22卒向けの説明会・インターンをまとめてあるサイトを載せておきます。

www.onecareer.jp

もうすでに始まっている

不安を煽るようなことを言ってしまい申し訳ないのですが、22卒の就職活動はすでに始まっています。一時期就活ルールが廃止されると話題になりましたが、現在は22卒までは現状維持であるとなっています。しかし、そもそも就活ルールは経団連(日本経済団体連合会)に所属している企業にのみ適応されます。つまり、外資系やベンチャーにはそのルールは関係ありません。そして、経団連に所属している企業であっても4年10月までに内々定、あるいは内々定の約束をするなど、選考は前倒しになっています。自分自身のペースはあるかもしれませんが、世間には世間のペースがあります。少しでも不安に思った人は今すぐ動き始めてください。

置いていかれないために

早期で選考を始めている企業を見逃したくない方は、外資就活を使うと良いでしょう。ここには、その名の通り、外資系やベンチャーなどの募集などが見やすく掲載されています。また、コミュニティという掲示板もあるので、そこで情報を探すこともできます。また、企業のTwitterアカウントなどで採用活動を告知している企業もあります。それをフォローしておけば見逃すことはないでしょう。気になる企業の情報は逃さないよう、常に情報網をはってください。早期に動いて、就活を有利に進めましょう。

【22卒に朗報】8/18に更新されたマイナビのデータがすごい!!

こんにちは、つじもとです。公開されている採用活動に関するデータを探していると、とても興味深いデータを見つけました。そこで、いち早くご紹介しようと思います。

マイナビ 2021年卒企業新卒採用活動調査

今回使うデータは、マイナビの2021年卒企業新卒採用活動調査になります。

saponet.mynavi.jp

マイナビは、様々なデータを公開してくれているので、お世話になってます。そのデータには、なんと、22卒の新卒採用の計画状況というデータがありました。つまり、21卒と比べてどれほど採用するのかについてのデータということになります。回答企業数は、2886社になります。僕が調査したときの参考にした資料に比べて、母数が段違いに多いです。

これはかなり重要なデータと言えるでしょう。 f:id:satoru_tsujimoto:20200822214745p:plain

そして、そのデータがこちらです。

f:id:satoru_tsujimoto:20200822213346p:plain
2022年卒 新卒採用の計画状況(マイナビ調べ)

なんと60.6%の企業が22卒の採用を21卒同様、もしくは21卒以上と回答しています!

34.9%の企業がまだ実施する際の採用人数や実施すらも検討しているということになります。確かに、まだ第2波やそれに伴う景気変動について警戒しているためであると考えられます。しかし、過去にあったバブル崩壊リーマンショックなどのような、就職氷河期を迎えるということはないと言えます。すでに半数以上の企業が21卒並以上の採用を予定しているのですから。21卒の内定率についても、例年に比べ、約一ヶ月ほど遅れは出ていますが、すでに8割の内定率となっています。

satoru-tsujimoto.hatenablog.com

もう22卒の戦いは始まっている

22卒にとって、かなり前向きとなる内容だったと思います。すでに22卒の選考は始まっています

satoru-tsujimoto.hatenablog.com

f:id:satoru_tsujimoto:20200822215613p:plain

こんなことを考えてた人は、今すぐ準備を始めてください。もう始まってます。採用人数こそ変わらなくても、選考過程などには変化が出てきています。また、秋以降もオンライン授業となったり、サークル活動などがどうなるか分からないなど、リアルでの情報を得る機会も減る可能性があります。だからこそ、現状を現実以上に悲観せず、準備を始めてください。まだ間に合います!

他にも有益な情報があるので、今回のデータは改めてまとめみようと思います。それでは。