データで見る21卒・22卒の就職・採用情報
こんにちは、つじもとです。先日発表された今年4-6月期実質GDP(国内総生産)速報値は、前期比・年率換算でマイナス27.8%となりました。マイナス幅は、リーマン・ショック直後の2009年1-3月期の17.8%(前期比・年率換算、以下同)を上回り、戦後最大となりました。緊急事態宣言に加え、ここ最近大きく伸びていた訪日観光客による消費が大幅に減ったことが大きく響きましたね。
当然、減収・赤字になった企業も数多いです。そうなると、企業はどういう対策をとるでしょうか? リーマンショック時などのことを参考にすると、一番最初に行うのは、「コスト削減」になるでしょう。その中の一つには、人件費の削減が含まれます。つまり、新卒採用においても影響が出てきます。実際に、リーマンショック時に各企業がどのくらい新卒採用を行なったのかは、『就職四季報』を参照していただきたいです。また、主要企業の採用人数については、以下のサイトでリスト化されています。(こういうときに便利だわ)
では、21卒・22卒の就職活動において、今回の影響はどれほどあるのかを公表されているデータから見ていこうと思います。(あくまで一個人が調べた結果であり、現在(2020/8/20)時点での情報なので、今後左右する可能性があるのを留意してください。)
21卒内定率の推移
内定率の推移は、株式会社リクルートキャリアと株式会社ディスコが公表している以下の二つの資料を参照しようと思います。
- https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2020/08/naitei_21s-20200806.pdf
- https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/08/gakuseichousa_202008.pdf
これらの資料の中に、内定率の推移というグラフがあります。これらは、以下のようになっています。
これらのデータから見て取れるのは、
- 就職・採用活動に遅れが出ている
- 遅れはあるものの、内定率は8割を超えている
ということです。現状、選考に遅れはあったが、GDPの下げ幅に比べて、影響は出ていないという状況であると言えます。では、新卒採用人数については、変化はなかったのでしょうか? また、22卒の採用人数について、企業はどのように考えているのかについて公表しているのでしょうか?
21卒・22卒の採用予定人数
これらについても、複数のサイトで公表されています。
- 21卒
- 22卒
これらを見ていると、21卒は20卒並の採用予定であることが分かります。むしろ、増やすと回答している企業も見受けられます。また、22卒についても、データ数が多くはないですが、21卒並の採用を予定していると回答している企業が多く見受けられます。業種・業界によって、新型コロナウイルスによる影響は異なります。 (人気企業であったANAやスカイマークが21卒の採用を一時停止するとの発表している) そのため、あくまで大局的な見方ではありますが、新卒就職活動において、採用枠への影響は少ないと考えられます。
筆者が感じた影響
僕の場合ですが、単純に選考が長引いたという影響を受けました。連絡が全然来ず、忘れられているんじゃないかと考えたほどでした。特に、3〜5月の間は、企業側も様々な対応に追われていたため、選考を進められなかったのではないかと考えています。ストレスのたまる日々でしたが、これも一つの経験だったと考えています。
まとめ
このように、21卒・22卒において、現在(2020/8/20)時点では、選考こそ遅くなっているものの、採用人数・規模に与える影響は少ないと言えそうです。しかし、今後第二波による影響など、油断を許さない状況にあります。秋選考を受けるにしろ、22卒での就職を計画しているにしろ、できるだけ早く動き始め、準備を進めていってください!
おまけ
すでに22卒の採用情報を公開している企業も見受けられます。最近公開した人気企業でいえば、任天堂ですね。 www.nintendo.co.jp また、日本マイクロソフトに至っては執筆時点で締め切り直前です。希望者は、応募を忘れないようにしてください。それでは。
【新卒採用情報】
— 日本マイクロソフト株式会社 (@mskkpr) 2020年8月20日
2022 年卒対象の #新卒採用(技術職、技術営業職、営業職等)応募締切が迫っています。(プレエントリー 8/27 〆切、本エントリー 9/1 〆切)
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