【9/9更新】マイナビが21卒の8月時点の内々定率を公開しました
こんばんは、つじもとです。今回は、9/9にマイナビが公開した情報について紹介しようと思います。
参考資料
今回の参考資料は、いつもお馴染みのマイナビの新卒採用サポネットで公開された「マイナビ 2021年卒 大学生 活動実態調査(8月)」です。
いつもお世話になってます!
8月時点の内々定率
今回の記事の目玉でもある8月時点の21卒の内々定率がこの資料に記載されていました。(Twitterで先に言っちゃいましたが)
77.6%
反応に困る数値ですね。少しずつ見ていこうと思います。
まず、20卒と比べると5.0%減少となります。
この数値だけを見てしまうと、大幅な減少に焦る人もいるかもしれません。しかし、今年の場合、新型コロナウイルスの流行や緊急事態宣言により、1ヶ月近く採用活動に遅れが出ていると考えられます。
以前も記載しましたが、このデータが一番顕著じゃないかと思います。
このグラフの一番右が21卒の推移になります。
その中の4月1日現在の折れ線グラフと5月1日現在の折れ線グラフを見てください。
18卒から20卒はこの2つのグラフの間に20%以上の開きがありますが、21卒は15.5%となっています。また、6月1日現在の折れ線グラフにも伸びがありません。
このように、採用活動に遅れが出ていると見て取れます。
公務員試験の遅れもある
9/10にリクルートキャリアが公開した情報には、未内定者の志望進路の割合がグラフ化されているものがありました。
同資料に記載された内定者のうち、公務員が占める割合は5.3%に対し、公務員志望者の割合が15.3%となっています。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、試験が延期されてしまった結果、試験の合否が出ていない状態のために、内定率が低下しているのではないかとも考えられます。
いつの就活状況に似ている?
内々定率やその推移を見ると、21卒の就職状況は17年卒が一番近いのかなとグラフから思います。
17年卒の8月時点での内々定率は77.5%となっているので、今回の数値とほとんど同じですね。
2016年は就職活動解禁が8月であり、2017年から就職活動解禁が6月になりました。2015年卒以前は4月が解禁日でしたので、前例のない就職活動となっていました。そのため、ペースが鈍化であったと考えられます。
今回の内々定率は、「まあこのぐらいだろうな」というのが個人的な感想です。影響はありましたが、まだましだと思います。
ちなみに、2008年からの内定率の推移(ディスコ調べ)はこうなっています。リーマンショックが2008年9月の出来事ですので、新卒採用に影響が出たのは2年度先のようですね。23卒はどうなるでしょうか...
コロナ以前との比べて重要視するようになった点
他にもいくつかのデータがあります。僕が一番に注目したのが、「コロナ禍の就職活動を通して、就職活動を開始する前と比べて重要度が高くなった企業選びのポイントとして、最も当てはまるもの」になります。そのアンケート結果がこちらです。
安定している企業という項目がダントツですね。つまり、
「大手安定志向」
の流れになっているのかもしれません。大手安定志向などの話は以下の記事でしています。
satoru-tsujimoto.hatenablog.com
「歴史は繰り返す」なんて言いますし、就活生の判断力・自身のキャリアにおける考え方が試されると思います。
他にも
今回紹介した資料には、「上記のポイントの重要度が高くなった理由」・「【活動継続学生限定】秋以降の活動について企業に配慮してほしいことやお願いしたいこと」などの切実な就活生の意見が記載されています。ここでは、後半の回答についての答えを簡単にまとめてお伝えしようと思います。(全文見たい方は上のリンクからお願いします。)
- 未内々定者の意見
- 募集を締め切っているのに、募集中と記載するのをやめてほしい
- 採用取りやめを早い段階で知らせてほしい
- もっとオンラインでの説明会を行ってほしい、学生も質問できるように活用してほしい
- 職場の様子を見たい、実技などに対応してほしい
- 内々定を保有しながら就活継続
- レスポンスを早くしてほしい
- コロナで就活の進み具合めちゃくちゃだから聞いてこないでほしい
特に、募集を締め切っているのに募集中という記載、または求人を出しっぱなしにされるのは嫌ですね。とても共感します。
終わりに
ここまで簡単にですが、資料の内容を紹介しました。他にも様々な情報が載っているので、よければ読んでみてください。今後も就活についての公開情報から今後のことなどを話していけたらと思います。
就活生は今できる準備をし、いかなる状況にも対応できるようにしてください。就活が終わっている人・すでに社会人の方は、「新卒採用は今こうなってるんだ〜」ぐらいの気持ちで今後も見ていただければ幸いです。それでは。