【就活後の独り言】「情報格差ってなくならないよな」と思った出来事
こんばんは、つじもとです。今回の話は、とある下級生に就活について教えた時に起こったことです。
出来事
僕は内定をいただいた後、その経験や実績から複数人の就職活動を支援しています。その中の1人と話しているときの出来事でした。
飛び出す個人的パワーワード
その学生との会話で、就活に出遅れたと感じていることから、ES対策の話の後にWebテスト対策の話に移りました。そして、このワードが飛んできました。
「SPIって何ですか?」
・・・??
もしかしてそこから教えて対策させていかないといけないのか...
SPIとは
就活から離れて長い人もいると思いますので、説明させていただきます。
SPIとは、リクルートが提供している適性検査のことを指します。面接だけでは確認しにくい基礎能力を判断するために用いられています。
2019年度の実績は、
年間利用社数: 13600社
受験者数: 204万人
となっており、Webテストなどの適性検査において、シェア率1位を誇る適性検査となっています。
どこかで耳にしたことがあるかもしれない「テストセンター」と呼ばれるものは受験方法は、SPIを特定の施設で受けるときの受験方法のことを指します。また、「Webテスト」と呼ばれるものは、SPIの他に、玉手箱、Web-CABと呼ばれる適性検査を自宅などで受ける受験形式のことを指します。
そのため、「テストセンター」というワードが来ればSPIで確定ですが、「Webテスト」の場合、どの適性検査を受けることになるかは企業によります。
しかし、そのシェア率の高さから
「Webテスト対策はまずSPI対策しとけ」
などと言われることもあります。
ここまで説明してきましたが
SPIについて説明させていただきましたが、このワードはそのシェア率の高さから就活を少しでも意識していればどこかしらで聞いたり、見かけたりするものです。例えば、書店の就活関連ブースには平積みでデカデカと
SPI
と表紙に書かれた本が並んでいたりします。また、Webテストについて調べた場合、必ずと言っていいほどSPIもセットで出てきます。
つまり、就活を少しでも意識していれば、いや意識していなくても見かけている可能性があります。
ふと感じたこと
SPIだとかWebテストなどに関する情報はその多くが開示されている情報です。この情報を持っているからといって、いばれるようなことはないです。しかし、就職活動をしている、あるいは意識しているならば知っている可能性の高い情報ですし、対策の方向性を立てやすくなります。言い換えるなら、勝手に情報格差がついていると言えます。
では、なぜ情報格差がついてしまうのでしょう。
これは本人の意識と周りの環境ではないかと思います。
一例として就職活動を挙げます。
一般的な大学生はやり方は人それぞれだとしても、基本的に就職活動をします。そして、開始時期は人により異なりますが、遅くとも4年には就活を始めます。つまり、人生を左右するかもしれないイベントがある特定の時期には発生することが分かっているということになります。受験も同様でしょう。分かっているのになぜ意識していないのか。これは本人の問題としか言えないですね。
また、自身の取り巻く環境も影響があるでしょう。少なくとも就職活動を意識せざるを得ない時期になれば、自然と会話に出てきたりします。しかし、「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、似たような人と付き合うことが多いです。意識の低い人の周りには、意識の低い人が集まりがちになってしまうということです。そして、その周囲が世間の常識から外れていたとしても、周囲の「常識」に慣れているせいで気づかないのです。
今の時代でも
「今の時代ならSNSがあるので、その周囲の異常に気付きやすくなっている」
と考えていたときが僕にもありました。
しかしその反面、SNSで周囲とつながっている時間が増えていたりするため、結局その異常さには気付きません。
「周りもしてないし、大丈夫だろ」
とより考えてしまうのです。以前も言いましたが、
「そのスマホは飾りかなんかかよ」
って思いますね。せめて公開されてることぐらいは整理しておいてください。
また、重要な情報ほど秘匿されがちです。そりゃあ自分が有利になる情報をわざわざ公開する人なんて、そうそういないでしょう。ましてや、自分から情報を探さない人にわざわざ教える義理もありません。わざわざ公開しているのは何か狙いがあるのか、ただの気まぐれか、それとも...。
就職活動で重要な情報の一つとして、内定者のESを例にとってみましょう。
就活サイトでESが掲載される仕組みは、就活を終えた人が就活サイト運営企業から報酬をもらって、自身にとって必要なくなったESを提供しているというものになります。そして、集めたESの一部を公開し、より多くの、そして重要性の高いESの詳細を閲覧できるようにするために、有料会員登録や他サービスへの登録を促してきます。その他サービス運営企業から報酬や有料会員料、企業掲載料などが主な収益と考えられます。
わざわざ公開している狙いが分かりやすい一例ですね。やっぱり人材を転がすビジネスって儲かるんですかね。
終わりに
SPIのくだりからよくこんな話をしたなとは思います。最後なんて脱線してるんじゃないか感もありますが、情報の重要性とそれを用いたビジネスで例が浮かんだので挙げておきました。
重要な情報は秘匿されがちで、調べればすぐ出てくる情報を調べていない人もいるのですから、そりゃあ情報格差が広がるよなと改めて思いました。
「知らぬが仏」なんて言葉もありますが、知らないと損することも多いので、適切に見極めていきたいなと思いました。
それでは。